陸軍揚陸艇、「オリエント・シールド26」で高機動ロケット砲を横浜から釧路に運ぶ


こちら側の2つの列の車両とコンテナが、今回、横浜から釧路に海路運ばれ、矢臼別演習場に送られたハイマースとその関連装備だ。
9月1日から、横浜ノースドックの、この野積み場に並べられていた。
なお、こちらから見て3列目以降の車両は、後に自衛隊の輸送艦「ようこう」に積み込まれるCBRN部隊の車両だ(26.9.3 星野 撮影)


ハイマースなどの車両は、揚陸艇への積み込みのために9月9日にはノースドックのふ頭先端部近くに移動していた。(26.9.9 星野 撮影)


9月10日、ハイマースやその関連装備が写真奥の揚陸艇キングスマウンテンの甲板上に既に積み込まれている。
なお、手前のふ頭上のハンヴィーやトラックは、翌日、輸送艦「ようこう」に積み込まれることになる(26.9.10 星野 撮影)


車両以外にコンテナも積まれている。トラックの荷台の上のロケットポッドには青いシートが被せられている(26.9.10 星野 撮影)


9月11日のキングスマウンテン。この日の深夜から翌日未明にかけて、横浜を出港した。
手前のふ頭上に並べられているのは、「沖縄県道104号線越え」砲撃訓練のために那覇から横浜に運ばれてきた海兵隊の車両(26.9.11 星野 撮影)


別の角度からみた9月11日のキングスマウンテン。甲板上にハイマースなどが見える(26.9.11 読者 撮影)


9月14日にキングスマウンテンが釧路に陸揚げし、翌日トラックで矢臼別演習場に運ばれた車両。フォークリフトで荷台から降ろされるところ。
米軍画像サイトDVIDS記事「High Mobility Artillery Rocket Systems Arrive For Exercise Orient Shield [Image 4 of 6]」より引用
https://www.dvidshub.net/image/9939295/high-mobility-artillery-rocket-systems-arrive-exercise-orient-shield


矢臼別演習場を走る高機動ロケット砲ハイマース。横浜から釧路経由で矢臼別演習場に運ばれた。
米軍画像サイトDVIDS記事によれば、陸軍第3マルチドメイン・タスクフォース(MDTF)隷下の1-17長距離火力大隊の兵士が乗っている。
米軍画像サイトDVIDS記事「HIMARS Crews Conduct Reconnaissance for Exercise Orient Shield [Image 14 of 20]」より引用
https://www.dvidshub.net/image/9949501/himars-crews-conduct-reconnaissance-exercise-orient-shield

横浜ノースドックに実質的に配備されている陸軍揚陸艇(LCU)のうちの1隻、キングスマウンテン(KINGS MOUNTAIN  LCU 2025)が、この9月中旬に横浜ノースドックから釧路西港に高機動ロケット砲ハイマースなどを運んだ。
矢臼別演習場で行われる日米豪合同軍事演習「オリエント・シールド26」の実弾射撃演習のための輸送だ。

キングスマウンテンが運んだのは、9月1日から横浜ノースドックの野積み場に並べられていた3門の高機動ロケット砲ハイマースや、3台のハンヴィー、そして1台のトラックと牽引車両などの兵器や車両、ハイマースに弾薬を再装填するための「ロケットポッド」などの装備だ。
それらは9月9日にふ頭先端部近くに運ばれて、9月10日にキングスマウンテンの甲板上に積み込まれていた

。 キングスマウンテンが横浜ノースドックを出港したのは、9月11日の深夜から12日の未明にかけての、真夜中の日付が変わる時間帯だった。

キングスマウンテンは9月14日の昼に釧路西港に入港し、高機動ロケット砲などの「積み荷」を陸揚げした。
その後、翌9月15日の午前中には釧路を出港し、9月17日の日没の時間帯に横浜に戻ってきた。

横浜ノースドックに戻ってきたキングスマウンテンの甲板上には、高機動ロケット砲ハイマースなどの車両は載っていなかった。
釧路で陸揚げされたハイマースなどは、「オリエント・シールド26」演習の一環として米陸軍及び陸自の「共同実射訓練」を行うために、釧路からトレーラーやトラックに載せられて矢臼別演習場に運ばれたからだ。

横浜ノースドックから海路で釧路を経由して矢臼別演習場にハイマースの装備を運んだ今回の一連の訓練は、横浜ノースドックを戦争の際のRSOI(受け入れ、駐留作戦準備、前方展開、戦力統合)の拠点として使用する訓練でもあったと言えるだろう。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


9月17日の日没の時間帯、釧路から横浜に戻ってきて、ノースドックに向けて本牧埠頭の沖を航行する揚陸艇キングスマウンテン。
なお、手前の本牧埠頭第4突堤をよく見ると、複数の米軍トラックや米軍の小型コンテナと見られるものが並んでいる。
米軍コンテナの海上輸送の拠点としても使用されている、本牧埠頭の日常の光景だ。もちろん、本牧埠頭は米軍基地ではないのだが(26.9.17 星野 撮影)


9月17日、横浜港のベイブリッジをくぐるキングスマウンテン。後方には「お出迎え」に出た米軍のST(小型タグボート)が続いている(26.9.17 星野 撮影)


ノースドックの揚陸艇の「たまり場」に入る前に、回頭をするキングスマウンテン。甲板には車両などを積んでいないことが分かる(26.9.17 星野 撮影)


9月17日、夜になった頃、釧路から戻り横浜ノースドックに接岸した揚陸艇キングスマウンテン(26.9.17 星野 撮影)


揚陸艇キングスマウンテンの釧路港への寄港予定を知らせる、釧路市HPの9月10日付け記事


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