事前集積艦アメリカン・コーモラントも任務が変わった



9月12日に、アメリカン・コーモラントは横浜港を出ていった。上の写真は、東京湾海上交通センターのカメラが捉えた、浦賀水道を南下するアメリカン・コーモラントの姿だ。揚陸艇などが積まれていた甲板が空になっているのが分かる。
9月8日にアップしたページで当方が予測した通り、その直後に米海軍MSCの"Combat Prepositioning Force"のページの記述が変わった。(赤いアンダーラインは当編集部で付加)


2002年9月6日バージョン


2002年9月8日バージョン


2002年9月13日バージョン



陸軍の"Port Opening Package" を船内に備蓄していた3隻のうち、横浜ノースドックに積荷を下ろしたストロング・バージニアンとアメリカン・コーモラントが、横浜港から出た直後に「備蓄の任務についている」という記述からはずされている。残るはクレーン船ゴーファー・ステート1隻となった。(9月13日バージョンは急いで直したせいか、われわれが学校で教わった英文法に照らすといかがなものか、というシロモノになっているが)

以上の変化から見れば、ノースドックをめぐる今回の一連の動きは、ディエゴガルシアでの海上備蓄を横浜での備蓄に置き換える方針の元で始まったと考えるしかない。そのトリガーは、イラク攻撃に備えるために、事前集積船に別の任務を与える必要性から来ているのではないだろうか。朝鮮半島有事への備えと、イラク攻撃準備の双方を満たす「解」が、横浜ノースドックでの事前集積の開始だったのだ。(RIMPEACE編集部)

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