音響測定艦の最新鋭艦インペカブルが、初めて横浜ノースドックに姿をあらわしたのは、3月23日だった。敵原潜の位置を探るための曳航ソナーを持つ米軍の音響測定艦の中で、唯一5000トンクラスの最大艦だ。
ノースドックにはこれまでも音響測定艦がたびたび寄港している。3月中旬まではエフェクティブが繰り返し寄港していた。外洋に出て潜水艦探知の訓練をしては戻ってくる繰り返しだと思われる。
最近の寄港状況から判断すると、日本周辺でのこの仕事を、エフェクティブに替わって最新鋭艦インペカブルが肩代わりするとみられる。インペカブルは、3月31日にノースドックを出港、4月11日に戻ってきた。そして4月27日に再出港して5月7日に戻ってきた。それぞれ約10日間の航海を繰り返している。
エフェクティブやアサーティブなど、これまでノースドックに寄港した音響測定艦のインターバルはもっと長かった。インペカブルが日本周辺での潜水艦探知の実任務や、米原潜との「かくれんぼ、おにごっこ」の訓練に本格的に加われば、ノースドックへの寄港のインターバルも、もっと長くなると思われる。
インペカブルが最初に横浜ノースドックを出た3月31日以降の、横須賀への原潜の入港は4隻。このうちの3隻(コロンバス、ラホヤ、ソルトレイクシティー)は、横須賀への寄港時期から見て、インペカブルとの訓練を行っていた可能性がある。
(RIMPEACE編集部)