米陸軍舟艇とセットのコンテナ、既に横浜ノースドックに

  

陸軍のポート・オープニング・セットとして上陸用舟艇などと一緒に横浜ノースドックに搬入予定だった180個余りのコンテナは、既に搬入が終わっていた。
ノースドック保管への移行準備会議で"U.S.Army Field Support Command" が配布した資料の中に、陸軍舟艇やコンテナの当座の置き場所を示す図が含まれていた。上の写真の場所は、この図の保管場所に一致する。また、この資料では、コンテナが187個搬入予定だと書かれている。9月19日に数えたところ、少なくとも175個までは確認できた。全部が搬入済とみていいだろう。それでは、いつ搬入されたのだろうか。
8月14日、PCB汚染物入りのコンテナをノースドックから積み出す動きを、写真(上)の撮影地点からRIMPEACE同人・金子ときお相模原市議が監視していた。このときは山形のマークの入ったコンテナ群は無かった。

8月18日、米海上輸送軍のクレーン船ゴーファーステートが陸軍舟艇を運んできた。その2日後のノースドックを写した写真(下)の中に、これらの特徴あるマークのコンテナの一部が写っていた。そのとき、ゴーファーステートは、ノースドックの先端のHバースに停泊したまま、クレーン作業を続けていた。入港時に甲板上にあった舟艇、バージは5隻ともすでに降ろされて別の場所に移動されていた。 当日にアップした陸軍舟艇第三陣、再配置へを参照してほしい。
予想を越えて12日間ノースドックに滞在したゴーファーステートが、船腹に積んでいた多数のコンテナをその期間中に下ろしたと見て間違い無い。




これで、予定されているノースドックへの陸軍舟艇搬入のうち、大型揚陸艇3隻、スモールタグ2隻などを除いて、大部分の搬入が終わった。下図で赤く塗られているのが未搬入のもの。オレンジに塗られているのは、いったん搬入されたあと、再びノースドックから姿を消した(少なくとも見えなくなった)ものだ。搬入が一段落したあとも、陸軍ポート・オープニング・キットは整備や再配置の動きを繰り返すだろう。


(RIMPEACE編集部、写真も)

'2003-9-20|HOME|