横浜ノースドックの米陸軍舟艇、最終保管場所は?

  

8月18日、米海上輸送軍のクレーン船ゴーファーステートが陸軍舟艇を運んできた。昨年から数えて三回目だが、まだ装備が全部運び込まれたと言うわけでもない。ところで、今大型上陸用舟艇7隻(いずれ10隻になる)が舫っているノースドックのバースは、このまま陸軍の船が占拠したままになるのだろうか。

三隻の船に分乗した陸軍舟艇などを、海上保管からノースドックでの保管に切りかえるための会議が、関連する米陸軍の部隊の代表者を集めて、2002年5月に開かれた。そのとき "U.S.Army Field Support Command" が配布した資料の中に、(陸軍舟艇などの)当座の置き場所(下図左)と最終的な保管場所(下図右)を示す図があった。


大型上陸用舟艇はいずれ裏側のバースに移されることを示している。大型船舶が2隻泊まれば窮屈な今のノースドックの状況は「改善」されるとともに、保管も順調にすすむ。米軍にとってはいいことだらけだが、逆に見れば基地強化であることは間違いない。
最近、ノースドックのJ,K,L埠頭の改修工事の入札案内が公示された。J,K,L埠頭は、大型上陸用舟艇10隻の最終的な保管場所としてあげられている場所だ。その準備が始まると見ていいのではないか。イラク戦争の影響でスケジュールに若干遅れが出ているものの、陸軍舟艇のノースドック保管への切り替えは着々と進んでいる。それも、従来のノースドックの機能を妨げない形で進む可能性が大きい。



'2003-8-14|HOME|