横浜ND備蓄セット、また韓国での演習に (4)

韓国演習地へ、輸送船ノースドック到着



予定より一日早く到着した貨物船オーシャン・フリーダム

横浜ノースドックで備蓄されている陸軍揚陸セットを運搬するための貨物船が、予定より1日早い3日午前、ノースドックのHバースに到着した。昨日までこのバースに停泊していた大型タンカー は、となりのバースに移動している。

午後からは貨物船の大きなクレーンを動かし始めた。ただ、物資の積み込みは翌日以降になりそうな、閑散とした埠頭の様子だ。

積み荷の中で最も大きな容積なのが、モジュラー・コーズウェイ・システム(MCS)と呼ばれる浮体組み立てユニットだ。40フィートコンテナとおなじ大きさのものが100個以上、積み出しを前 に2月上旬からノースドックの先端部分にならべられていた。
一昨年の演習の時は、コンテナの形のまま貨物船に吊り上げていたが、今回は違うやり方になっている。積出港のノースドックの海面を使って、大半のMCSが分解されて「浮体の素」に組み上げ られている。
コンテナ3つ分のユニットをまとめた80フィート×24フィートの面積の浮体を、そのままクレーンで持ち上げて積み込むようだ。演習地に到着してから、海上で浮体を組み立てる時間が少なくなる 方法だ。

80フィート×24フィートの浮体と、それを海面でまとめ上げるためのタグ(WT)やいかだを引っ張るタグ(CF)が、3日に到着した貨物船に積み込まれて、韓国西海岸のAnmyeon Beachに送ら れる。
また、大型揚陸艇4隻もスタンバイしていて、貨物船とは別に、タンクローリーなどを載せて韓国まで自走するとみられる。

(RIMPEACE編集部)(2015.6.3 撮影)


埠頭に並んでいたコンテナ状のユニットは分解されて、水面上に並べられて巨大な浮体になっている


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