横浜ND備蓄セット、また韓国での演習に (11)

貨物船とLCU,LT、横浜NDから韓国西岸演習地へ


筏セットやLCM、WTを積んだ貨物船と2隻のLCMの演習地までの航跡推定図

韓国西海岸アンミョン・ビーチで行われるC/JLOTS演習に、横浜ノースドックから陸軍の戦時備蓄(と言われていた)資材やタグ、揚陸艇が向かったのは6月初旬から中旬にかけてだった。

大量の筏セットや、それを海上で組み立てるWT、連絡用の中型揚陸艇(LCM)などを横浜ノースドックで積み込んだ貨物船オーシャン・フリーダムは6月7日夜、ノースドックの岸壁を離れた。また外洋で船をけん引する能力のある大型タグ(LT)ゼブロン・パイクは、その前日の6月6日にノースドックを出た。
豊後水道から関門海峡を抜けて、この2隻は6月12日にアンミョン・ビーチ沖に到着した。ただちにいかだセットを組み立てて、揚陸地点の桟橋の構築や、車両運搬艦から軍用車両を降ろす受け皿となる大いかだを海上に展開する作業にかかったとみられる。

2隻の大型揚陸艇(LCM)がほとんどカラの状態でノースドックを出て浦賀水道を南下したのは、貨物船がノースドックを出た2週間後だった。2隻のLCUは関門海峡を抜けたあと、韓国・ブサンの近くのジンヘ港に寄り道をする。ここには、ホワイトビーチ沖で座礁した事前集積艦の貨物を3月に肩代わりしたユージン・オブレゴンが、本国から入港していた。
ジンヘ港で貨物を積み込んだとみられる2隻のLCUは、6月26日と28日に時間をずらせてジンヘを出港、2日後にアンミョン・ビーチ沖に到着した。

6月末までに、横浜ノースドックから運ばれた器材や舟艇が、アンミョン・ビーチ沖に集結した。

(RIMPEACE編集部)


2015-7-7|HOME|