横浜ND備蓄セット、また韓国での演習に (15)

米軍公表の写真に見る、C/JLOTS演習とNDの揚陸セット(1)


演習地の韓国西海岸アンミョン・ビーチ沖に先着していた貨物船オーシャン・フリーダムと、海上に降ろされたオーシャン・フリーダムの積荷
(2015.6.27 NAVY Photo, NAVAL SURFACE WARRIORS の FLICKR より)

横浜ノースドック(ND)に備蓄されている陸軍揚陸セット(開港キット)の一部を積んで、貨物船オーシャン・フリーダムは6月7日にノースドックを出港した。豊後水道から関門海峡を通り、韓国西海岸のアンミョン・ビーチ沖に6月12日に到着している。1日前に出港した大型タグ・ゼブロン・パイクはプサンに一時寄港した後アンミョン・ビーチ沖に貨物船と同日に到着した。
オーシャン・フリーダムに積まれた筏ユニット(MCS, Modular Causeway System)と小型タグ(ST)、平タグ(WT)、コーズウェイ・フェリー(CF)、中型揚陸艇(LCM Type 1,Type 2)を船のクレーンを使って海におろし、「加勢」の大型タグ(LT)といっしょにひとまとめにした。横浜ノースドックから持ってきた資材で、アンミョン・ビーチに浮桟橋を造り、事前集積艦に積んでいる車両などを海上に降ろす大いかだも作る。


ビーチに設置した浮桟橋(Floating Causeway)。筏ユニットを組みたて、先端を接岸させたもの。LCMが2隻、WTが3隻、桟橋に接岸している。
(2015.6.29 NAVY Photo, NAVAL SURFACE WARRIORS の FLICKR より)


浮き桟橋にはLCUとLCMが1隻ずつ、WTが2隻接岸している。はるか後方にいるのは沿岸燃料輸送システム艦ウィーラー
(2015.6.30 NAVY Photo, 同)

ノースドックに積んであるときはグレーのコンテナ状のものだが、筏に組んで下図のFloating Causewayに形を整えると浮桟橋に変身する。


米陸軍のMCS技術マニュアルの表紙より

(RIMPEACE編集部)


2015-7-21|HOME|