横浜ND備蓄セット、また韓国での演習に (18)

米軍公表の写真に見る、C/JLOTS演習とNDの揚陸セット(4)


アンミョン・ビーチ沖の送油システム艦ウィーラーと作業船ファストテンポ。今回洋上から送ったのは飲料水だった
(2015.7.3 ARMY Photo, NAVAL SURFACE WARRIORS の FLICKR より)

2年前のポハンでの統合補給演習の際は、ウィーラーとファストテンポのコンビは、沖合から燃料を送り、それを受けたのが相模補給廠に備蓄されている内陸部燃料配送システム・ユニットだった。今回、このユニットは横浜ノースドック経由でアンミョン・ビーチには送られなかった。今回の演習で、液体の輸送演習につかわれたのは飲料水だった。

ビーチには風船のような5万ガロン入りの水バッグが用意され、ウィーラーから送られた5万ガロン(約190トン)の飲料水を受けた。演習の趣旨から、この水バッグも海から運ばれてビーチに設置されなければならない。
事前集積艦ジョンPボボが持っていたのか、もしくは別の港で調達してLCUに積んで運び込まれたか、などの持ち込み方法が考えられる。事前集積艦ユージン・オブリゲンが米西海岸からジンヘ港に、また2隻のLCUが横浜NDからジンヘ港に寄港、すぐ近くに停泊した。
2隻のLCUが別々にジンヘからアンミョン・ビーチに向かい、事前集積艦もブサン経由でパナマ運河方面に向かった。本国からの物資を演習地から離れた場所で受け取り演習地に運び込む、というのも演習の一部で、その物資の中に5万ガロンの水バッグがあったのかもしれない。



浮桟橋を撤去。演習の片付け段階だ。右はるか後方にオーシャン・フリーダムが、また左後方には韓国軍のチャーター貨物船
も見える。浮桟橋を押し出しているブルドーザも、ノースドックから出たLCUコアモに積まれてきたようだ (2015.7.6 同)

演習で使われた筏のユニットには、韓国の海岸の赤土などがべったりとついている。演習で使われた筏ユニットや車両についた泥などを洗浄してから、在日米軍基地に持ち帰らなければならない。
洋上で筏ユニットやタグなどを回収した貨物船オーシャン・フリーダムとLTが、演習地から数10キロ北のピョンテクに回り、そこで車両や機材の洗浄を行った後に横浜に戻ってきたとみられる。

(RIMPEACE編集部)


2015-7-23|HOME|