横浜ND備蓄セット、また韓国での演習に (21)

ND備蓄の大型揚陸艦、広弾薬庫に弾薬輸送



広弾薬庫(広島県呉市)の埠頭で弾薬荷卸し中のLCU2隻

横浜ノースドック(ND)で保管中のタグやMCS(筏セット)が、6月から7月に韓国西岸で行われた米韓合同補給演習に持ち込まれた。大部分の装備は横浜NDに戻ってきたが、6月20日にNDを出てジンヘ経由で演習が行われたアンミョン・ビーチに向かった2隻の大型揚陸艦(LCU)が、まだ戻ってこない。

ハーパーズ・フェリー(LCU 2022)とコアモ(LCU 2014)は、演習修了後の7月8日にジンヘ港に入港、2週間近く滞在していた。7月21日にジンヘを出た2隻のLCUが向かったのは、呉市内の広弾薬庫だった。

広弾薬庫の埠頭で弾薬コンテナを降ろした後、2隻のLCUはジンヘに戻り、再び弾薬コンテナを積んで広に向かった。27日午前からコンテナを降ろした2隻は、翌28日朝出港してジンヘに向かった。

昨年4月、ノースドックのLCU2隻が鎮海と広弾薬庫を4往復して弾薬コンテナを広に運んだ。その後この2隻はコブラゴールド演習などの輸送任務にあたり、途中一隻が那覇で大規模な臨時修理を行なったりして、2隻が再びノースドックに揃ったのはこの5月下旬だった。

代わって米韓補給演習に参加するためにノースドックを出たLCU2隻も、弾薬輸送の実務についている。ハーパーズ・フェリーとコアモがしばらくノースドックを離れて米軍の輸送の一翼を担う可能性がある。

(RIMPEACE編集部)(2015.7.27 ピースリンク広島・呉・岩国 撮影)


コンテナを降ろし終わったLCU2隻(27日午後)

出港前夜の広弾薬庫と埠頭。強い光源の近くに2隻のLCUが停泊中(27日夜)


2015-7-28|HOME|