横浜ノースドックから始まったオリエント・シールド演習 (1)

9月8日から25日まで、2017年度オリエントシールド演習が実施されている。

オリエントシールド演習は、陸上自衛隊と米陸軍による日米共同軍事演習だ。陸幕広報部ニュースリリースによれば今年のオリエントシールドには、陸上自衛隊からは第1師団第34 普通科連隊の約1200人が、米陸軍からは第25歩兵師団第1ストライカー旅団戦闘団などの約1200人が参加し、「東富士演習場、王城寺原演習場、滝ヶ原駐屯地等」で実施されているの だという。

 さらに、防衛省発表によると、8月25日、2017年度オリエントシールド演習実施のために横浜ノースドックの一部土地を共同使用することが、日米合同委員会で承認された。 共同使用される土地は6000u、共同使用の期間は9月7日から13日までという。
 横浜ノースドックでの米軍と自衛隊の共同軍事演習の実施は、これまでにない、初めてのことのはずだ。

確かに今年に入ってから3月と6月の2回、「防災」を名目に掲げた米軍と陸自の日米共同演習が実施されている。しかし、横浜でのこれらの日米共同「防災」演習の実施も、前例の ないことだ。3月にノースドックで行われた日米共同演習を報じた新聞記事には、米陸軍が「防災」だけではなく「有事を視野に入れている」ことを指摘するものもあった。

 そしてついに今回は、「防災」という名目すら掲げずに、米陸軍と陸上自衛隊の日米共同演習を横浜ノースドックでも実施するという発表だ。日米共同演習の舞台という機能が、横浜 ノースドックに新たに付け加えられたのだろうか。横浜ノースドックで米陸軍と陸自は、具体的に一体何をするというのだろうか。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)



2017-9-13|HOME|