オリエント・シールド演習終わる


東富士からノースドックに戻ってきたブラックホーク


ノースドックの駐機場に並ぶブラックホーク(2017.9.22 星野 撮影)

  陸上自衛隊と米陸軍による日米共同軍事演習、オリエントシールドが終わった。
 オリエントシールド演習で使用された米陸軍の車両、物資、ヘリを日本に運び込んだのは、米国籍の貨物船オーシャン・ジャズだ。そのオーシャン・ジャズが待つ横浜ノースドックに は、米軍のヘリや車両、物資が東富士から9月後半に次々と帰ってきた。

 まず、9月22日の午前10時過ぎ頃に5機編隊のブラックホークヘリが横浜上空に現れると、残りのブラックホークヘリも次々と横浜ノースドックに戻ってきた。13機のブラック ホークヘリは、横浜ノースドックに着陸した後、船積みに備えて、折りたたまれてEバース後方付近に並べられた。

 9月23日には、Hバースの先端付近に、ストライカー装甲車やハンヴィーなどの米陸軍軍用車両が数台並んだ。

 9月25日になると、Hバース付近には、オリエントシールド演習で使用されたストライカー装甲車などの米軍車両や物資が、トレーラーなどに載せられて東富士から続々と戻って きた。


ストライカーなどの搬入で混雑するHバース付近(9.25 星野 撮影)


貨物船に積み込まれるブラックホーク(9.27 頼 撮影)


出航当日の午前中も、積み込みは続いた(9.30 星野 撮影)

  9月27日には、貨物船オーシャン・ジャズの上甲板の蓋が開けられて、砂漠迷彩のトラックなどの船倉への積み込みが始まった。その後、ブラックホークヘリの船倉への積み込みも行 われた。

オーシャン・ジャズへの車両や物資の積み込みは9月30日の13時30分頃まで続き、甲板上にもたくさんの車両やコンテナなどが並べられた。

 そして9月30日の15時頃、貨物船オーシャン・ジャズは横浜ノースドックを出港した。たくさんの車両や物資でごった返していたHバース付近は、出港時にはすっかり片付いて空 になっていた。

今回のオリエントシールド演習は、米陸軍にとっては、東アジア太平洋地域を巡回しながら各国との共同軍事演習を実施していくパシフィック・ペースウェイの一環だった。米軍のMSC(Military Sealift Command、軍事海上輸送司令部)の契約でチャーターされている米国船籍の民間貨物船オーシャン・ジャズは、各地をまわって米陸軍が演習で使用する装備を運搬しているのだ。

 オーシャン・ジャズの次の寄港予定地は、インドネシアのジャカルタとの情報がある。パシフィック・ペースウェイがまだ続いているということなのだろうか。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)



船倉、甲板にヘリや装甲車、タンクローリーなどを積んで横浜港を出る貨物船オーシャン・ジャズ(9.30 星野 撮影)


2017-10-3|HOME|