2016年9月  横浜ノースドック  米艦船在港状況 Y:横須賀、S:佐世保、NH:那覇軍港、WB:ホワイトビーチ、RB:レッドビーチ、KR:呉、      YS:横須賀新港、KW:川崎、NG:名古屋、OSK:大阪、PH:ポハン、BS:ブサン
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30      
WESTPAC EXPRESS (T-AKR) RB PH S S S S S S NH in out RB WB PH PH S S S NH 高速輸送船
COAMO (LCU 2014) S PH PH PH PH NH NH NH NH NH NH NH NH NH NH NH NH NH NH NH in 揚陸艇
MILLINOCKET (JHSV 3)  SUBIC in out Y Y Y Y Y Y Y NH NH Subic 高速輸送船
MONTFOLD POINT (T-ESD 1) Y Y Y Y Y Y in 揚陸補助艦
GREEN LAKE (T-AKR) NH BS i/o YS KW KW Vancouv Richmon Huneme 自動車運搬船
HAROLD C.CLINGER (LSV 2) NG WB WB WB WB WB KR in out NG 兵站支援艦
KARIYUSHI (T-AKR) (NH) i/o (NH) OSK NAH OSK  TOKYO OSK 自動車運搬船
HOWARD O LORENZEN (T-AGM 25) in out ミサイル追跡艦

 この9月には、横浜ノースドックに初入港した艦船が2隻あった。そのうちの1隻が、9月13日に入港した高速輸送艦ミリノケットだ。主に東南アジア地域で米軍の輸送任務を行っ てきたミリノケットは、これまで那覇以南で行動しており、横浜に入港したことはなかった。

 もう1隻の初入港艦船は、9月17日に入港した米陸軍兵站支援艦(LSV)ハロルド・C・クリンガーだ。8月中旬にハワイを出発したクリンガーは、饗庭野演習場で行われた自衛隊と 米陸軍の共同演習、オリエントシールドに参加する米陸軍の装備を9月4日に名古屋港に陸揚げした。名古屋への米軍装備の輸送は、クリンガーだけでなく、自動車運搬船グリーン・レイ クも行った。米軍関係艦船の、名古屋港への訓練を目的とする入港も、記録が残る1966年以降初めだったという(中日新聞)。グリーン・レイクが全ての装備を輸送するのではなく、 一部をクリンガーがハワイから長い期間をかけて運搬したのは、輸送上の「合理性」以外の意味があったのではないか。
米陸軍HP、army.milの今年8月16日付けの記事から、クリンガーは名古屋港への陸揚げ後に横浜に向かうと見られたが、実際には、まず沖縄のホワイトビーチに向かい、さらに呉の広弾薬庫に寄港してから、横浜にやってきた。途中、ホワイトビーチから呉までは米陸軍LCUハーパーズ・フェリーと並走し、奄美大島近海で両艦は、会合・離散の訓練を繰り返した。  クリンガーは、9月24日に横浜を出港し、名古屋に寄った後、ハワイに向かったようだ。

初入港以外の艦船の動きとしては、まず、9月7日に自動車運搬船グリーン・レイクが入港し、同日の夕刻には出港した。今回の寄港でグリーン・レイクは、タンクローリーなどの複数の 車両をノースドックに運び込んだ。

揚陸補助艦モントフォード・ポイントが9月9日に入港し、月末になってもそのまま居座っている。
9月11日には高速輸送艦ウエストパック・エクスプレスが入港し、22日までノースドックでの「定位置」のBバースに滞在した。
 9月15日には、ミサイル追跡艦ハワード・O・ロレンゼンが寄港した。ロレンゼンは、9月18日、日曜日の夜に横浜を出港した。

 米陸軍大型揚陸艇(LCU)コアモが、9月24日に入港した。コアモは、7月30日に陸上自衛隊の装甲車等を佐世保から陸揚げした後、8月3日に出港し、9月には佐世保、ポハン、 那覇にそれぞれ寄港していた。コアモは、9月24日の入港当初はCバースに接岸していたが、その後、ノースドック内で接岸場所を移動した。

(星野 潔・池子米軍住宅追加建設に反対する会)


2016-10-4|HOME|