2017年12月  横浜ノースドック  米艦船在港状況 NH:那覇軍港、WB:ホワイトビーチ、IW:岩国、BS:ブサン、PH:ポハン
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31    
GUAM (T-AKR) NH NH NH NH NH NH IW NH WB WB NH NH NH NH NH NH NH NH NH NH in out PH NH NH NH NH NH NH NH NH 高速輸送船
CALABOZA (LCU 2009) in 揚陸艇
BROAD RUN (LCU 2007) 揚陸艇
GREEN LAKE (T-AKR) Vancouver Richmond Hueneme  Guam NH BS in 自動車運搬船
HOWARD O LORENZEN (T-AGM 25) in out in out ミサイル追跡艦

12月4日、ミサイル追跡艦ハワード・O・ロレンゼンが入港し、Hバースに接岸した。2016年10月以来の横浜寄港だった。ハワード・O・ロレンゼンは12月5日に給油を受けた後、12月9日に出港し太平洋へと出ていったが、翌12月10日の夕方には再び横浜ノースドックに戻った。その後ロレンゼンは12月18日に給油を受けた後、12月19日の午後に出港し、伊豆下田沖を南西方向に向かった。

12月21日深夜、高速輸送艦グアムがBバースに入港した。グアムは、翌12月22日の午前中には出港して韓国の浦項に向かった。グアムは横浜に軍用車両や小型コンテナを運び込んだ。キャンプ富士での海兵隊演習に使用するものと見られる。グアムが横浜に運び込んだ車両群の中には、砂漠塗装のバギー(UTV:Utility Task Vehicle 軽戦術全地形車両)も2両含まれていた。バギーが横浜で繰り返し目撃されるようになったということは、キャンプ富士の演習にバギーが組み込まれるようになったということだろう。

なお、これまで、沖縄から横浜への米海兵隊の人員・物資の日常輸送業務には高速輸送艦ウエストパック・エクスプレスが就いていたが、12月になって同艦は中東方面に向かった。おそらく「配置転換」なのだろう。

今回、高速輸送艦グアムが接岸したBバースは、ウエストパック・エクスプレスの「指定席」だったバースだ。ウエストパック・エクスプレスがこれまで担っていた業務を、今後、グアムが受け持つということではないか。

大晦日の12月31日に自動車運搬船グリーン・レイクが入港し、Hバースに接岸した。グリーン・レイクの入港直前には、Hバースやその周辺に、海兵隊の全地形型フォークリフトや、AAV7水陸両用戦闘車が各1両置かれていた。

今年1月以降ノースドックから沖縄に派遣されて東アジア一帯を結ぶ米軍小型輸送船として使用されていた2隻のLCU(陸軍大型揚陸艇)のうち、ブロード・ラン(LCU2007)は、先月11月29日からノースドックに停泊していたが、カラボザ(LCU2009)も12月2日に横浜に戻ってきた。カラボザがブロード・ランに横付けする形で2隻はともにCバースに係留されていたが、12月中旬以降、危険作業中であることを示す赤旗をマストに掲げ続け、時にオイルフェンスで周囲を囲むこともあり、また、タンクローリーを横付けしてホースをつなぐこともあるなど、船内での諸作業が続けられている。

 この他、先月11月29日に、横浜ノースドックに係留保管されているLCUポートハドソン(LCU2035)が、ノースドックを出て横浜工作所に行き、ドック入りしていたが、12月21日にノースドックに戻った。ポートハドソンは、昨年(2016年)夏に横浜工作所にドック入りしたばかりのLCUだ。

 さらに、ポートハドソンの後には、やはりノースドックに係留保管されているLCUコントレラス(LCU2015)が横浜工作所のドックに入った。


2018-1-2|HOME|