2018年4月  横浜ノースドック  米艦船在港状況 NH:那覇軍港
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GREEN LAKE (T-AKR) in out Kuwait 自動車運搬船
GREEN BAY (T-AKR) Guam NH NH BUSAN in out 水島  =名古屋=  =三河= 自動車運搬船
しゅれい 2 (T-AKR) NH NH i/o 自動車運搬船
藤隆丸 i/o 貨物船
OCEAN VICTORY (T-AGS) in out (OTARU) 海洋調査船

4月3日の夕刻、自動車運搬船グリーン・レイクが入港してHバースに接岸し、翌4日朝にCV−22オスプレイ5機を陸揚げした。グリーン・レイクは同時に小型車両やコンテナなどオスプレイの整備機材も横浜に搬入した。CV−22はそれらを使って整備され、5日午前中に横田基地に向けて飛び立った。ノースドックに並べられていた整備機材も、11日までに姿を消した。なお、グリーン・レイクは今回の横浜へのオスプレイ搬入以後は、米本土西海岸と東アジアの米軍基地を結ぶ周回輸送業務のルートを外れたようだ。

4月11日には、海洋調査船オーシャン・ビクトリーが入港し、Fバースに接岸した。 かつてデニー・タイドという名前の船だった頃には横浜ノースドックや横須賀に入港した記録があるが、2005年9月以降、足取りは途絶えていた。オーシャン・ビクトリーに名前を変えてから初めての寄港だが、この小型海洋調査船の突然の寄港が何を目的としていたのかは不明だ。

4月16日の朝、自動車運搬船グリーン・ベイが入港し、Hバースに接岸した。このグリーン・ベイが、米国本土と東アジアの米軍基地を結ぶ周回輸送業務を、グリーン・レイクに代わって担当することになったようだ。今回、グリーン・ベイは、4月28日から5月8日まで東富士演習場で行われる「沖縄県道104号線越え実弾射撃訓練の分散・実施」で使用されるものとみられる車両や物資をノースドックに大量に陸揚げした。

グリーン・ベイは17日未明にノースドックを出港したのだが、その直後、17日の朝、日本の民間貨物船、藤隆丸がHバースに接岸し、短時間で出港した。藤隆丸の足取りの詳細はよく分かっていないが、陸上自衛隊のミサイル部隊の物資か、あるいは米海兵隊の物資の輸送を行ったものと考えられる。

4月24日の午前中には、日本の民間自動車運搬船のしゅれい2が入港し、Hバースに接岸した。しゅれい2は、「沖縄県道104号線越え実弾射撃訓練の分散・実施」で使用される米海兵隊の車両、物資、155ミリりゅう弾砲などを沖縄から横浜に運び込んだものとみられる。

以上のような船舶の入出港以外にも、この4月には、ノースドックに関連する米軍の動きがいくつか見られた。

まず、3月後半から行われていたノースドックのメンテナンス浚渫作業が、4月終わり頃には終了した模様だ。

また、3月後半頃より4月にかけて、バージニア州フォート・ユースティス基地に所属する米陸軍第73輸送中隊がノースドックで訓練を行った。ノースドックの陸上に保管されていたST(スモール・タグ)が3月28日に海面に降ろされたが、これも同部隊の訓練の一環だった。

なお、4月2日には、ブラックホークヘリのタッチアンドゴー訓練がノースドックで目撃されている。飛行場でもヘリポートでもないノースドックを、米軍は勝手にヘリ訓練場としても使用してしまっているのだ。


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