2018年8月  横浜ノースドック  米艦船在港状況 H:横浜ND、NH:那覇軍港、NG:名古屋、MK:三河、MZ:水島、BS:ブサン、PH:ポハン
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CALABOZA (LCU 2009) Hin H H o/i H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H 揚陸艇
GREEN LAKE (T-AKR) Guam BS NH NH NH NH NH Hio NG MK MZ MZ 自動車運搬船
GUAM (HST 1) H H H H H H H H H H H H H H H H H out NH NH NH NH NH NH NH NH NH NH NH NH PH 高速輸送船
OCEAN GRAND (T-AK) ----SINGAPORE----- Kuantan   ------- Sriranka------- Sattahip Hin H out 貨物船
MARY SEARS(T-AGS 65) Hin H H H H H H H H H out 海洋調査船

6月以来、ずっと居座り続けていた高速輸送艦グアムが、8月18日にようやく出港して那覇軍港に向かった。

2017年1月以降、LCU(米陸軍大型揚陸艇)ブロードランとともに、それまで係留保管されていた横浜から沖縄に派遣され、東アジア、東南アジアを結ぶ米軍の輸送業務を担う小型輸送船として使用されてきたLCUカラボザが、8月3日に横浜ノースドックに戻った。カラボザは、今回の「帰港」で輸送船としての業務をひとまず終えたようだ。カラボザが掲げていた米陸軍輸送科の旗は、LCUシダーランが引き継いで掲げている。このシダーランは、この8月に数回試験航行を行い、新たにコンテナも積み込むなど、カラボザから業務を引き継ぐ動きを見せている。

横浜ノースドックに係留されているこの他のLCUの動きとしては、まず、コアモが8月28日に横浜市内の船舶修理工場に回航されたようだ。また、それぞれのLCUの船橋後部に搭載されているゴムボートを、灰色のものから赤色の新型に更新する動きが見られている。シダーランの新しいゴムボートを横浜港内で走り回らせる訓練も行われた。

今年5月以降、横浜ノースドックに頻繁に帰港している海洋調査船マリー・シアーズが、8月17日に入港した。今回の寄港でマリー・シアーズは、後部甲板に積んでいたすべてのコンテナを降ろし、自立型水中環境モニタリングロボットのランチアンドリカバリーシステムも取り外した。代わりに後部に小型のクレーンのようなものを取り付けた。取り外したコンテナやランチアンドリカバリーシステムは、ノースドック内に保管されている。8月27日にノースドックを出港したマリー・シアーズは、9月1日現在で沖縄本島南東海上を航行し、さらに日本の南西方面に向かっている。

4月前半に5機のCV-22オスプレイをノースドックに陸揚げして以降、西太平洋及び東アジアと米西海岸の米軍基地を結ぶ輸送業務から一時離れていた自動車運搬船グリーン・レイクが、この地域の米軍物資輸送業務に「復帰」し、ノースドックに8月26日から28日にかけて寄港した。今回の寄港では、複数のコンテナ、工作車両、鉄製の資材が陸揚げされた。

米陸軍と陸上自衛隊の合同軍事演習オリエントシールドで使用する米陸軍の車両、ヘリコプター、その他物資を積んだ米国船籍の貨物船、オーシャン・グランドが8月26日に入港し、Hバースに接岸した。オーシャン・グランドからは大量の車両やコンテナ類が陸揚げされ、8月28日の午後には5機のブラックホークヘリもノースドックに降ろされた。

この他に、横浜ノースドックではないが、ノースドックのすぐ近くの横浜市神奈川区恵比須町にある株式会社日新の埠頭に8月15日、特殊作戦支援船C.チャンピオンが入港した。C.チャンピオンはこの民間埠頭に停泊してノースドックに移動することは無いままに、8月25日に出港した。その後、8月27日の時点で宮崎県沖を航行していたことが確認されている。


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