2019年1月  横浜ノースドック  米艦船在港状況 H:横浜ND、Y:横須賀、NH:那覇軍港、WB:ホワイトビーチ、RB:レッドビーチ、IW:岩国、      BS:ブサン、PH:ポハン
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CEDAR RUN (LCU 2010) H H H H H H H H out NH NH NH NH NH NH WB WB WB WB WB WB NH NH NH NH PH BS 揚陸艇
GUAM (HST 1) NH NH NH NH NH RB Hio PH NH NH NH IW IW IW IW IW IW IW IW Hio IW NH Hin H H H out NH 高速輸送船
HOWARD O LORENZEN (T-AGM 25) Hin H H H H out ミサイル追跡艦
IMPECCABLE(T-AGOS 23) H H H H H H H H H H H H H H H H H out 音響測定艦
VICTORIOUS (T-AGOS 19) ================ SUBIC ================ Hin H H H H H 音響測定艦
OCEAN INTERVENTION  ========== GUAM ========== Hin H H H H H H H 海洋調査船

 最近、音響測定艦が頻繁に寄港するようになった。
音響測定艦インペッカブルが、昨年12月22日から1月18日まで約1ヶ月近くノースドックに滞在し続けた。1月26日には、音響測定艦ビクトリアスが約10年ぶりに横浜に入港した。約10年ぶりに横浜が音響測定艦の「溜まり場」として使用されるようになるのだろうか。なお、1月29日にビクトリアスのマストの周囲に足場が組まれた。何らかの補修作業が行われる可能性がある。

昨年12月後半までシンガポールに滞在していた高速輸送艦グアムが通常の行動区域に復帰し、1月8日、22日、26日から30日までの3回、横浜ノースドックに寄港した。8日にはトラックや物資、22日には小型コンテナや物資などをそれぞれ積み込んだ。26日には軍用ブルドーザーなどを陸揚げした。

昨年12月1日に沖縄から横浜に戻ってきていたLCU(米陸軍大型揚陸艇)シダーランが、1月9日に再び沖縄に向けて出港した。シダーランは、昨年9月からら沖縄に派遣されて小型輸送船として使用されていたLCUだ。The Pacific Utility and Logistic Support Exercise-Watercraft(PULSE-W) と呼ばれる米太平洋陸軍の行動によって、ノースドックに係留保管するだけだったはずのLCUが実際に運用されるという、約束違反の状態が続いている。かつて横浜ノースドックに運び込まれたLCUは、係留保管するだけで実際の運用はしないという日本政府の説明を市議会で開陳したはずの横浜市の行政も、その運用に抗議したという話を聞かない。
なお、この1月には、LCUチカソーバヨーが東京湾内で数回試験航行を行った。昨年11月に沖縄から戻ってきたLCUブロードランに代わって、小型輸送艦としてチカソーバヨーを派遣するための準備作業の一環だろう。

1月24日にミサイル追跡艦ハワード・O・ロレンゼンと海洋調査船オーシャン・インターベンションが入港した。どちらの船も、昨年末にも横浜に滞在しており、1ヶ月に満たない間隔での寄港だ。

オーシャン・インターベンションは昨年末にノースドックを出港した後、1月7日から14日までグアムに滞在していたが、ノースドックからグアムまでの航跡を見ると、八丈島を過ぎたあたりからスピードを8ノット前後に落としてグアムまで航行していたことが分かる。また、グアムから横浜へも、非常にゆっくりとしたスピードで航行していた。つまり、グアムと横浜の往復においても調査活動を行っているかのようだった。また、グアムから横浜への航海の際には、あたかも意図的に船舶位置情報を誤発信しているような動きも見られた。


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