2019年3月  横浜ノースドック  米艦船在港状況 H:横浜ND、NH:那覇軍港、WB:ホワイトビーチ、RB:レッドビーチ、NG:名古屋、           BS:ブサン、PH:ポハン
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CEDAR RUN (LCU 2010) ===== SUBIC ===== WB WB WB WB WB WB WB WB WB NH NH NH NH NH NH NH NH BS Hin 揚陸艇
GUAM (HST 1) RB Hin H out PH BS BS BS BS BS NH NH PH BS BS BS RB NH NH NH NH NH NH NH NH NH NH NH NH NH 高速輸送船
GREEN BAY (T-AKR) Fujairah MIKAWA Hin out NG BS BS 自動車運搬船
IMPECCABLE(T-AGOS 23) WB WB Hin H H H H 音響測定艦
VICTORIOUS (T-AGOS 19) H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H out 音響測定艦
OCEAN INTERVENTION H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H 海洋調査船

 海洋調査船オーシャン・インターベンションは、2月25日にノースドックに入港して以降、3月中もずっとノースドックに居座り続けた。ただし、停泊するバースを変える動きなども見られた。まず、3月20日には、埠頭から若干離れ、それまで停泊していたHバースから少し後方のGバース寄りの位置に数時間停泊していた。また、25日には停泊するバースをHバースからBバースに移動した。この移動は、自動車運搬船グリーン・ベイのHバース接岸のためだった。

 1月26日から約2ヶ月近くノースドックに停泊していた音響測定艦ビクトリアスは、3月21日に出港した。しかし、そのわずか6日後の3月27日には、音響測定艦インペッカブルが入港した。約10年ぶりに米海軍の音響測定艦が横浜に頻繁に出入りするようになってしまった。

 沖縄と本土及び韓国を結ぶ海兵隊の日常的な輸送業務を担っている高速輸送艦グアムは、今月は3月3日に横浜にやってきて5日に出港した。入港前日の3月2日にはグアムの「定位置」であるBバース付近に、2個の小型コンテナと、網で括られた物資の束のようなものが1つ置かれているのが目撃されている。

 3月25日に入港した自動車運搬船グリーン・ベイは、先月自動車運搬船グリーン・レイクがノースドックに運び込んだ大量の軍用車を3月26日に積み込んで出港した。積み込まれた車両には、倉庫の影に置かれていた、砲塔付きのLAV−25装甲車約9両も含まれている。

グリーン・ベイは今回、メキシコ湾に面したコーパス・クリスティから中東のクウェート、UAE経由で日本にやってきている。3月26日のノースドック出港後は、関門海峡を通って韓国方面に向かったあと、29日に全羅南道、珍島近くでAISを切り、その後、AISが再び入ると、一転してブサンに向かい、31日にブサンに入港した。さらに、同じ31日にブサンを出港し、アラスカのアンカレッジに向かって航行を始めた。

 横浜に一時集積されてグリーン・ベイによって運び出された大量の軍用車両の行方は不明だが、横浜が米軍の装備のグローバルな配置換えのための中継地点として利用されたということではないか。

 ノースドックから沖縄に派遣され、小型輸送艦として使用されているLCU(米陸軍大型揚陸艇)シダーランが、3月28日に韓国ブサンを出港して31日にノースドックに入港した。今回、シダーランは、甲板に迷彩塗装のトラックを満載して横浜にやってきた。

 なお、横浜に係留されているLCUの1隻であるハーパース・フェリーが、3月13日、14日と東京湾内を動きまわった。また、同じくLCUコアモは、横浜、生麦の横浜工作所での整備を終えて3月14日、ノースドックに戻ってきたが、その際にはやはり、横浜港沖を行ったり来たりする試験航行を行っていた。


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