2019年12月  横浜ノースドック  米艦船在港状況 H:横浜ND、NH:那覇軍港、WB:ホワイトビーチ、S:佐世保、PH:ポハン
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HARPERSFERRY (LCU 2022) Hin H out PH PH NH NH WB WB WB WB WB   ===== SUBIC ===== SEMBAWANG 揚陸艇
PORT HUDSON (LCU 2035) NH NH NH NH NH NH NH NH NH NH  SUBIC  ========== SEMBAWANG ========== 揚陸艇
GREEN RIDGE (T-AKR)  GUAM NH NH BUSAN Hin H H out NH NH 自動車運搬船
COASTAL VENTURE (T-AK) ======= SAN DIEGO ======== Hin H 貨物船
LOYAL (T-AGOS 22) H H H H H H H H out WB WB WB WB 音響測定艦
EFFECTIVE (T-AGOS 21) H H H H H H H H H H H H H H H out 音響測定艦
ABLE (T-AGOS 20) WB WB WB WB WB Hin 音響測定艦
VICTORIOUS (T-AGOS 19) Sembaw. Hin H H H H H H H H H H H out Hin H 音響測定艦
MARY SEARS (T-AGS 65) Hin H H H 海洋調査船
HENSON (T-AGS 63) Sin out WB  SUBIC Hin H 海洋調査船

 音響測定艦の動向
 12月9日にロイヤルが出港した。ロイヤルは11月13日から横浜NDに滞在していた。今回の滞在期間中、11月15日頃から12月1日頃まで艦橋上部のマスト周辺に足場が組まれ、何らかの補修作業が行われたようだ。

 12月16日の夕方にはエフェクティブが出港した。エフェクティブは11月7日から横浜NDに滞在していたが、今回の滞在期間中、11月15日に艦の後方のリールを垂らす「しっぽ」の上にある「小屋」の 周辺に足場を組み、さらに後にはブルーシートの覆いをかけるなどして、12月11日に撤去するまで何らかの補修作業を行った。

 エフェクティブが出港するよりも前の12月16日の午前、ビクトリアスが入港した。今年8月29日に出港して以来の横浜寄港だ。ソナーを巻き取るリールを載せたバージが、入港直後からビクトリアスの後方に運ばれてきて浮かべられている。

 ビクトリアスは12月28日に一旦出港したが、30日の夕方には再び横浜NDに戻ってきた。試験航行だったのだろうか。

 12月31日にはエイブルが横浜NDに入港した。11月1日の出港以来の横浜寄港だ。

 海洋調査船の動向
この12月にはバスファインダー級海洋調査船が2隻相次いで寄港した。

 まず、マリー・シアーズが12月18日に寄港した。マリー・シアーズは11月21日にグアムを出港しており、横浜入港までの約1ヶ月弱の間、海洋調査活動を行っていたのだろう。この船が前回横浜を出港したのは10月27日であり、頻繁な横浜ND寄港だ。10月の横浜寄港時には、観測機器を入れたコンテナなどを後部甲板に積み込んだが、12月19日には、それらをすべてノースドックに降ろしてしまった。

 12月30日にはヘンソンが寄港した。ヘンソンは12月23日にフィリピンのスービックを出港して横浜にやってきた。2017年11月以来の横浜入港だ。ヘンソンも、入港当日の12月30日に、後部甲板に積んでいた観測機器を入れたコンテナなどをノースドックに降ろしてしまった。

 貨物船の動向
自動車運搬船や貨物船は月末に相次いで2隻が寄港した。

 まず、12月25日に自動車運搬船グリーン・リッジが入港した。グリーン・リッジの横浜寄港は2015年9月以来のことだ。
今回、米本土からグアム、那覇、プサンを経由して横浜にやってきたグリーン・リッジは、12月6日にノースドックに運び込まれていた駆逐艦のプロペラシャフトを26日に積み込んだ。
他方で小型艇やバス、特殊車両などをノースドックに陸揚げした。グリーン・リッジは12月28日に出港したが、NDを離岸直後、ノースドックのある瑞穂埠頭の民間使用部分にある鈴繁埠頭になぜか立ち寄っている。

 12月30日の早朝には貨物船コースタル・ベンチャーが横浜NDに接岸した。12月8日にサンディエゴを出港して横浜にやってきた。
入港直後の30日午前中には大型クレーン車がコースタル・ベンチャーに横付けして、船積み作業を行った模様だ。

コースタル・ベンチャーの入港よりも約1週間前の12月23日に、ノースドックのHバースに海兵隊の暗緑色の小型コンテナなどが多数並べられて、その後ノースドックの最もベイブリッジ寄りの「507番」の倉庫にそれらは運び込まれていたが、それらの小型コンテナなどが今回、コースタル・ベンチャーに積み込まれた可能性がある。

 なお、今年8月末と11月に相次いで横浜NDに運び込まれて白装束姿となった2機のFA18戦闘攻撃機は、これらの自動車運搬船や貨物船によっては搬出されなかった。

 LCU(陸軍大型揚陸艇)の動向
米軍の説明では横浜に「保管」するだけだったはずのLCUで、輸送船に転用されている2隻のうちの1隻、ハーパース・フェリーは、9月24日以来久しぶりに12月1日に横浜に「戻って」 きたが、12月3日には再び出港し、ポハン、沖縄、スービック、シンガポールと、東アジアや東南アジアを股に掛けて動きまわった。


2020-1-5|HOME|