2020年3月  横浜ノースドック  米艦船在港状況 H:横浜ND、NH:那覇軍港、WB:ホワイトビーチ、IW:岩国、KW:川崎、HTN:常陸那珂
BS:ブサン
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PORT HUDSON (LCU 2035) H H out WB WB WB WB WB WB NH NH NH NH NH NH NH NH WB WB WB WB WB WB WB WB WB WB WB 揚陸艇
GREEN RIDGE (T-AKR) Tomakomai NH NH NH BS IW Hin H H H H 大黒 HTN KW  名古屋 自動車運搬船
HOWARD O LORENZEN (T-AGM 25) H H H H H out  ====== GUAM ====== ミサイル追跡艦
LOYAL (T-AGOS 22) Hin 音響測定艦
EFFECTIVE (T-AGOS 21) Hin H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H 音響測定艦
VICTORIOUS (T-AGOS 19) Hin H H H H H 音響測定艦

音響測定艦の動向
3月1日、音響測定艦エフェクティブが入港した。今回の横浜寄港の前には、エフェクティブは、フィリピンのスービックを1月18日に出港しているが、その後横浜にやってくるまでの間どこかに寄港したという情報はない。この間、おそらく南シナ海などで中国の潜水艦を追っていたものと考えられる。
今回の寄港で、エフェクティブは何らかの補修作業を行っている。3月4日には、エフェクティブの艦橋上部のマスト周辺に足場が組まれた。昨年5月から6月前半にかけても、横浜ノースドックで艦橋上部のマスト周辺に足場を組んでの作業を行っていたが、約9ヶ月程度で再び同じような作業を行ったということだ。この足場は、3月17日には取り外された。また、3月16日頃から3月19日頃までの間、エフェクティブに搭載されているオレンジ色のボートが取り外され、埠頭上に置かれて何らかの補修あるいは調整作業が行われた。3月20日には、このオレンジ色のボートは再びエフェクティブに取り付けられた。
 3月26日、音響測定艦ビクトリアスが入港した。1月20日に出港して以来、約2ヶ月ぶりの横浜寄港だ。
 3月31日には、音響測定艦ロイヤルも寄港した。ロイヤルは横浜ノースドックを昨年12月9日に出港している。ロイヤルの寄港で、横浜ノースドックには3隻の米海軍音響測定艦が並ぶことになった。

海洋調査船の動向
約1年1ヶ月ぶりに2月25日から滞在していた弾道ミサイル観測艦ハワード・O・ロレンゼンは、3月6日の午前中に出港した。

貨物船の動向
 3月13日の朝、自動車運搬船グリーン・リッジが入港した。雨天だった3月14日は除き、入航当日より3月16日まで連日、船体中央部にバージが接舷して、喫水線近くの腐食部分を切除し、鉄板を溶接し表面を仕上げる作業が行われているのが確認された。
 またグリーン・リッジは今回、緑色の大きな装置2つを積み込んだ。また、複数のハンビーやトラック、タンクローリー、ブルドーザーなどの車両や、茶色の大きな箱2つ、コンテナ状の物体、カバーを掛けて台車に載せた物体2つなどを3月17日に陸揚げした。そして、3月18日には同じ横浜港内の大黒埠頭に移動した。

LCU(陸軍大型揚陸艇)の動向
 横浜に「保管」するだけという説明で運び込まれた10隻のLCU(米陸軍大型揚陸艇)のうち2隻が、現役の小型輸送船として使用されているが、そのうちの1隻であるポート・ハドソン(LCU 2035)は、3月3日にノースドックを出港して沖縄・ホワイトビーチに向かった。
 昨年10月より横浜工作所で改修工事を行っていたLCUフォート・マッケンリー(LCU2020)は、3月26日に横浜ノースドック戻った。横浜工作所からノースドックに戻る際には、東京湾口の浦賀水道まで試験航行を行っている。
横浜工作所では、LCUカラボザ(LCU2009)の改修工事が続いている。

その他
3月4日の昼、日本船籍の小型民間船である、潤滑油専用船「さんこう翼」が約90分程度、横浜ノースドックの埠頭の中央部に接岸しているのが確認された。ノースドックに潤滑油を搬入していた模様だ。
3月11日午前から翌12日午前にかけて、横浜港内にある大東タンクターミナル5号岸壁に海上自衛隊の補給艦「ときわ」が接岸し、燃料補給を行った。12日の午前中には横須賀に戻った。


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