音響測定艦の動向
　４月１８日にエフェクティブが姿を消してから２０日以上ＮＤに音響測定艦がいない状況が続いていたが、５月１３日午前にビクトリアスが入港した。ビクトリアスは４月４日にＮＤを出港した後、確認できる範囲ではどこかの港に立ち寄った形跡が無かった。
５月１８日にはロイヤルも入港したが、５月２３日の昼過ぎにはＮＤを出港していった。

貨物船の動向
５月２３日午前に高速輸送艦ミリノケットが入港した。今回ミリノケットは、５月１９日にグアムを出港して横浜にやってきた。ミリノケットのＮＤ到着直後には、船体の近くに段ボール梱包物などが並べられているのが目撃されている。ミリノケットは、５月２８日の朝にＮＤを出港した。
　４月１５日に入港した高速輸送艦フォール・リバーは、普段は高速輸送艦グアムの指定席となっているバースに居座り続けている。ミリノケットが寄港した時には、２隻の高速輸送艦が同時にＮＤに接岸しているという珍しい光景が見られた。

ＬＣＵ（陸軍大型揚陸艇）の動向
　５月３日の午前３時過ぎにポート・ハドソンが入港した。ポート・ハドソンは、小型輸送船として沖縄を拠点に運用されている２隻のＬＣＵのうちの１隻だ。５月７日の夕方１７時台後半から１８時半頃まで、ベイブリッジをくぐって横浜港内を短時間航行した。操船訓練とみられる。その後、５月２０日午前にＮＤを出港し、２２日の朝、広島県呉市の広弾薬庫に接岸した。翌２３日には弾薬などが入っていると見られるコンテナを積み込んで出港し、２６日には沖縄のホワイトビーチに到着した。
　５月１１日には小型輸送船として運用されているもう１隻のＬＣＵ、ハーパース・フェリーもＮＤに入港した。８日の朝に那覇軍港を出港してやってきた。ハーパース・フェリーは、５月２１日の夕方から夜にかけて、横浜から浦賀水道までを往復した。これも訓練の一環とみられる。
　１月に横浜工作所にドック入りしたＬＣＵカラボザは、５月もＮＤには戻ってこなかった。

その他
・４月２７日に民間クレーンバージで海面に降ろされた３隻のＳＴ（Small Tug）やLCM（landing craft mechanized）、ＷＴ（Warping tug）の整備調整作業や試運転が５月に行われた模様だ。５月１８日には、１隻のＷＴが、ＮＤの周辺３０メートルの海域をはるかに超えて、ベイブリッジ方面からＮＤに戻ってくる姿が目撃されている。
・５月１９日頃から２１日頃にかけて、陸上自衛隊のホークミサイル部隊の車両が多数、ＮＤに滞在しているのが確認された。陸自隊員たちとみられるジャージ、Ｔシャツ、短パン姿の集団がＮＤの埠頭内をランニングしたり、キャッチボールしたりしている姿も目撃された。

2020-6-3|HOME|