音響測定艦の動向
９月１８日から滞在していたロイヤルは、１０月３日午前に出港した。
ロイヤルと入れ替わるように、１０月４日の昼前には、エイブルが入港した。エイブルは入港翌日の１０月５日に曳航ソナーをリールに巻き取って外し、１０月６日には横付けした潤滑油専用船「さんこう翔馬」から補給を受けた。さらに、１０月２９日になって、艦橋上部のアンテナ周辺に足場を組んだ。
１０月６日にはエフェクティブが入港したが、ずいぶん急いでいたようで入港当日に艦橋上部のアンテナ周辺に足場を組んだ。その足場を１１日に外して翌１２日の午前にはNDを出港した。
さらに、１０月８日にはインペッカブルが入港し、２０日に出港した。

特殊任務船･海洋調査船の動向
　９月２７日に入港した海洋調査船オーシャン･インターベンションは１０月１日に出港し、１３日にグアムに入港した。オーシャン･インターベンションが函館を拠点として行っていた海洋調査活動は、一段落したということだろうか。

貨物船の動向
　日本の民間海運会社の自動車運搬船である神明丸が、２回に渡って入港した。まず、１０月１５日、昼前に入港し１９時頃に出港した。この入港は、１０月下旬に東富士演習場で行われた海兵隊の「沖縄県道１０４号線越え１５５ミリりゅう弾砲実弾射撃訓練の分散･実施」で使用する装備や車両の搬入のためだった。
　次いで１０月３１日の午前に、神明丸は再び入港した。この入港は、上記の１５５ミリりゅう弾砲実弾射撃演習で使用した１５５ミリりゅう弾砲をはじめ、各種装備や車両を回収するための入港だった。１１月１日に１５５ミリりゅう弾砲やさまざまな車両が、多数の民間トレーラーによってＮＤに運び込まれ、神明丸に積み込まれた。なお、この日、１５５ミリりゅう弾砲や米海兵隊の各種車両を積んだトレーラーが、ＮＤのゲートへの入構の順番待ちをさせられて、米軍基地では無い瑞穂埠頭内の道路で長蛇の列を作って長時間待機する光景が見られた。海兵隊の155ミリりゅう弾砲や車両などを積んだ神明丸は、１１月１日の夜遅く横浜を出港し沖縄に向かった。
　１０月２１日の朝、自動車運搬船グリーン･レイクが入港した。今回、グリーン･レイクは、厚木基地で行われる米陸軍のパトリオットミサイル展開訓練で使用するパトリオットミサイル発射装置をはじめとするパトリオットミサイル部隊の車両などを那覇軍港から横浜に搬入した。グリーン･レイクは１０月２１日の夜には再び出港し、韓国のブサンに向かった。
　１０月２３日には、貨物船オーシャン･ジャズが入港した。オーシャン・ジャズは今回、クウェートのシュアイバ港からやって来て、大量のＭＣＳ(Modular Causeway System:浮き桟橋)やコンテナなどをノースドックに搬入し、翌１０月２４日に出港した。
なお、高速輸送艦グアムは、相変わらず６月２６日からずっと居座り続けている。

ＬＣＵ（陸軍大型揚陸艇）の動向
　小型輸送船として使用されているＬＣＵポート･ハドソンは、９月２８日以降滞在していたが、１０月２９日に出港し広弾薬庫に向かった。なお、ポート･ハドソンが９月末に那覇軍港から横浜ＮＤに搬入した車両は、新型車両JLTV（Joint Light Tactical Vehicle: 統合軽戦術車両）だった。

その他
　１０月１４日、燃料補給艦ラバハナックが三菱重工横浜製作所本牧工場にドック入りし、整備工事が続けられている。
　中型タンカーＳＬＮＣパックスが、１０月２日から３日にかけてと、２３日から２４日にかけての２回、鶴見貯油施設に接岸している。

2020-11-3|HOME|