2020年11月  横浜ノースドック  米艦船在港状況 H:横浜ND、NH:那覇軍港、WB:ホワイトビーチ
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MECHANICSVILLE (LCU 2027) Hin H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H 揚陸艇
MOLINO DEL REY (LCU 2029) Hin H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H 揚陸艇
GUAM (HST 1) H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H 高速輸送船
GREEN COVE (T-AKR) Guam Hio NH IW ==広島== 中関 自動車運搬船
神明丸 (T-AKR) out NH 自動車運搬船
HOWARD O LORENZEN (T-AGM 25) Hin H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H ミサイル追跡艦
IMPECCABLE(T-AGOS 23) Hin H H H out 音響測定艦
LOYAL (T-AGOS 22) Hin H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H 音響測定艦
ABLE (T-AGOS 20) H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H 音響測定艦

音響測定艦の動向
 10月4日から滞在し続けているエイブルは、11月中もずっと居座り続けた。10月29日に艦橋上部のアンテナ周辺に足場が組まれただけでなく、11月6日の午後から11月7日の昼までの間には、船体中央部の大型レドームの鉄塔周辺にも足場が組まれた。その後、11月中はずっと2箇所の足場が組まれた状態が続いており、船上で作業員たちが整備作業を行っている様子が確認されている。
 11月3日の午前、ロイヤルが入港し、滞在を続けている。前回、10月3日に横浜を出港した後、11月3日に横浜に戻ってくるまでの間に、どこか別の港に立ち寄った形跡は確認されていない。今回は、入港後4〜6日ほどの間に、ソナーのケーブルをリールに巻き取る作業が行われた模様だ。そして、ロイヤルの艦橋上部のアンテナ周辺にも、11月13日から15日までの間に足場が組み立てられた。この艦橋上部の足場は、11月27日頃には取り外されたが、その後も船上で多数の作業員たちが整備作業を行っているのが確認されている。なお、11月18日に自動車運搬船グリーン・コーヴがノースドックに入港した際には、ロイヤルは艦橋上部に足場を組んだまま接岸地点を移動して、LT(ラージタグ)と高速輸送艦グアムの間に一時的に接岸した。
 11月3日、ロイヤルの入港直後に、インペッカブルも入港した。インペッカブルは前回、10月20日に出港しており、わずか2週間ほどで横浜に戻ってきたということだ。この間、どこか別の港に立ち寄った形跡は確認されていない。インペッカブルは11月7日の午前に横浜を出港したが、12月1日の午前には再び横浜に戻ってきている。

特殊任務船・海洋調査船の動向
 弾道ミサイル観測船ハワード・O・ロレンゼンが11月1日に入港した。今年5度目の寄港だ。9月15日に横浜を出港してから11月1日に戻ってくるまでの間に、どこか別の港に立ち寄った形跡は確認されていない。ロレンゼンは11月はずっと横浜に滞在を続け、12月3日の朝、AISを切ったまま出港した。

貨物船の動向
 11月1日の夜、自動車運搬船神明丸が、10月下旬に東富士演習場で行われた海兵隊の「沖縄県道104号線越え155ミリりゅう弾砲実弾射撃訓練の分散・実施」で使用された155ミリりゅう弾砲をはじめ多数の装備や車両を載せて那覇に向けて出港した。なお、この11月1日には海兵隊員が複数の富士急行バスでノースドックに運ばれてきたことが視認されている。この海兵隊員たちも、神明丸に同乗して沖縄に向かった可能性がある。
 11月18日、自動車運搬船グリーン・コーヴが入港した。グリーン・コーヴは、厚木基地で行われたパトリオットミサイル展開訓練で使用した、パトリオットミサイル発射装置を含む嘉手納基地の陸軍PAC3部隊の多数の車両と、海兵隊が「沖縄県道104号線越え155ミリりゅう弾砲実弾射撃訓練の分散・実施」に便乗して市民に無断で行った、Marine Corps Combat Readiness Evaluation (MCCRE)の訓練に使用したと見られる多数の海兵隊車両を積み込んで、同日19時頃にはノースドックを離岸した。
なお、高速輸送艦グアムは、6月26日からずっと居座り続けている。

LCU(陸軍大型揚陸艇)の動向
 11月7日に重量物運搬船トライアンフによってクウェートから横須賀沖に運ばれてきた2隻のLCUが、11月8日には横浜ノースドックに運び込まれた。この2隻は、メカニクスヴィル(MECHANICSVILLE)(LCU2027)とモリノ・デル・レイ(MOLINO DEL RAY)(LCU2029)だ。何の断りも無しにこの2隻も横浜NDで「保管」されるLCUになってしまうのだろうか。

その他
 三菱重工横浜製作所本牧工場では、ドック入りした燃料補給艦ラバハナックの整備工事が引き続き行われている。
 中型タンカーSLNCパックスが、11月17日の昼から18日の朝にかけて鶴見貯油施設に接岸した。
 11月14日に原子力空母ロナルド・レーガンが2機のFA18戦闘攻撃機を甲板上に載せたまま横須賀に帰港したが、この2機のFA18は、11月17日の午前に、横須賀の米海軍タグボートYT804に引っ張られて横浜ノースドックに運ばれてきた。ノースドックに陸揚げされた2機のFA18は、ふ頭中央部に運ばれ、並べて置かれている。これらの2機の艦載機はおそらく故障した機体で、ロナルド・レーガンから岩国に飛ぶことすらできず、横浜から貨物船で本国に送り返されるのだろう。


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