2021年2月  横浜ノースドック  米艦船在港状況 H:横浜ND、Y:横須賀、S:佐世保、NH:那覇軍港、WB:ホワイトビーチ、IW:岩国、HC:八戸
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SALVOR (T-AFS 52) H H H H H H H H H H H H H H H H H H out Sin S S S S S 救難艦
SLNC PAX (T-AO) Hin H H H H H/Y Y Y Y Y Y out HC タンカー
HARPERSFERRY (LCU 2022) H H H H H H H H H H H H o/i H H H H H H H H H H H H H H H 揚陸艇
PORT HUDSON (LCU 2035) WB WB Hin H H H H H H H H H H H H H H H H H 揚陸艇
MECHANICSVILLE (LCU 2027) H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H 揚陸艇
MOLINO DEL REY (LCU 2029) H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H 揚陸艇
OCEAN FREEDOM (T-AK) Hin H H out NH NH NH 貨物船
ひまわり7(T-AKR) 東京  苫小牧 東京  苫小牧 東京  苫小牧 東京   ======= 紀伊由良 =========    東京 Hio NH 自動車運搬船
HOWARD O LORENZEN (T-AGM 25) Hin H out  =============== Jinhae ============== ミサイル追跡艦
IMPECCABLE(T-AGOS 23) H H H H H H H H H H H H out WB 音響測定艦
LOYAL (T-AGOS 22) Hin H H H out 音響測定艦
EFFECTIVE (T-AGOS 21) H H H out WB  ==== Singapore ==== 音響測定艦
VICTORIOUS (T-AGOS 19) South China Sea Hin H H H H H 音響測定艦
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音響測定艦の動向
1月26日に出港したばかりのロイヤルが2月5日に入港し、2月9日の昼に出港していった。
1月17日から滞在していたインペッカブルは、2月13日に出港した。その後、沖縄のホワイトビーチに立ち寄った後、さらに南西方面の海域に向かった。
ビクトリアスが2月23日に入港した。ホワイトビーチを12月31日に出港した後、任務航海を行っていた模様だ。
なお、2月末の時点で、エイブルとエフェクティブの2隻の音響測定艦が、シンガポールに滞在しており、ドック入りしている模様だ。

特殊任務船・海洋調査船の動向
 弾道ミサイル観測船ハワード・O・ロレンゼンが2月12日に入港した。今年に入って2度目の寄港だ。しかし、1月の寄港時と同様に滞在は比較的短く、14日の朝には再び出港した。その後、2月19日に韓国の鎮海に入港し、2月末の時点でも鎮海にとどまっている。昨年は横浜を拠点に活動していたハワード・O・ロレンゼンの行動パターンに変化が生じたのかどうかは、まだ不明だ。
 12月18日から滞在し、何らかの工事を行っていた救難艦サルボアは、2月19日に出港した。その後、横須賀基地に2時間半ほど立ち寄った後、浦賀水道を南下した。

貨物船の動向
貨物船オーシャン・フリーダムが、2月9日の夕方から11日の昼まで滞在した。オーシャン・フリーダムは、現地時間の1月13日にエジプトのアブキール港を出港し、別の港に立ち寄ることなく横浜に入港しており、何らかのものをエジプトから横浜に運んだ模様だ。
 自動車運搬船ひまわり7が、2月25日の午前から昼頃にかけて数時間滞在した。普段は東京港と北海道の間を往復している民間の自動車運搬船だが、今回の寄港では、ノースドックの先端部に並べられていた海兵隊のトラックやハンヴィーなどの車両を積み込み、那覇軍港に運んだ。これらの車両は、「沖縄県道104号線越え155ミリ榴弾砲実弾射撃訓練の分散・実施」の名目で北富士演習場で2月に行われた実弾射撃演習に参加した車両と見られる。

タンカーの動向
SLNCパックスが2月9日の夕方、オーシャン・フリーダムが現れた直後に入港し、普段は高速輸送艦グアムの「定位置」であるBバースに接岸した。マーシャル諸島のクワジェリンを現地時間1月30日に出港して、横浜にやってきた。横浜ND入港は2019年9月以来のことだ。2月10日には潤滑油専用船が接舷しているのが確認された。SLNCパックスは、13日の午前中には横須賀に移動し吾妻島に接岸した。

LCU(陸軍大型揚陸艇)の動向
小型輸送船として使用されているLCUハーパース・フェリーが1月18日に横浜ノースドックに入港したが、そのまま2月も横浜に滞在を続けた。ただし、2月13日には出港して浦賀水道まで出かけて、3時間半ほどで再び横浜ノースドックに戻ってきている。
小型輸送船として使用されているもう1隻のLCUであるポート・ハドソンも、2月11日の夕方に横浜ノースドックに入港した。ポート・ハドソンは1月後半に韓国の鎮海やポハンに立ち寄った後、1月27日の夜に広弾薬庫に接岸している。そして、この広弾薬庫で甲板にコンテナを24個積み込んで横浜にやってきた。しかし、運んできたコンテナを陸揚げしないまま、2月末まで横浜ノースドックに停泊し続けている。
 横浜ノースドックに係留されているLCUフォート・マクヘンリーが、2月9日に給油を受け、翌2月10日に横浜沖、根岸湾、川ア沖を3時間半ほど航行した。さらに、2月11日にも、横浜を出港して浦賀水道を南下し、外洋に出たところまでを約3時間半ほどで往復した。

その他
昨年12月11日に自動車運搬船グリーン・レイクで横浜NDに陸揚げされた大量の陸軍車両は、2月5日から7日にかけて厚木基地に運び込まれた。CBRN訓練で使用される車両だったということだ。これらの車両の中には何らかの装置を積み込んでいたものも多く見られたが、それらの装置もCBRN訓練で使用するものなのだろう。
さらに、昨年12月11日に、陸軍車両とともに横浜NDに陸揚げされ、車両の横に並べられていた複数のコンテナも、2月13日に厚木基地に運び込まれた。これらもCBRN訓練で使用するものだったということだ。
 昨年10月中旬に三菱重工横浜製作所本牧工場にドック入りした燃料補給艦ラバハナックの整備工事は、まだ続いている。


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