2021年6月  横浜ノースドック  米艦船在港状況 H:横浜ND、NH:那覇軍港、WB:ホワイトビーチ、IW:岩国、NZ:名瀬、PH:ポハン
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HARPERSFERRY (LCU 2022) H H H H H H H H H H H H H H H H H H out WB WB WB WB WB WB WB 揚陸艇
FORT McHENRY (LCU 2020) H H H H H H H H H H H out   WB WB WB Hin H H H H H H H 揚陸艇
GUAM (HST 1) H H H H out NH Hin out IW NH NH NH NH NH NH NH NH NH NH NH PH NH NZ NH NH NH NH 高速輸送船
BRUNSWICK (JHSV 6) H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H 高速輸送船
GREEN LAKE (T-AKR) Los Angels SanDiego PearlH. Hin out 自動車運搬船
IMPECCABLE(T-AGOS 23) Hin H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H 音響測定艦
LOYAL (T-AGOS 22) H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H 音響測定艦
EFFECTIVE (T-AGOS 21) Hin H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H 音響測定艦
ABLE (T-AGOS 20) H H H H H H H H H H H H H H out in H H H H H H H H out 音響測定艦
SEA VENTURE (T-AGS) H out  ======== GUAM ========== 海洋調査船
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音響測定艦の動向
 6月2日、インペッカブルが入港した。インペッカブルは、今回の横浜入稿前には佐世保を5月5日に出港している。横浜入港後、船内の整備作業を行っているようで、作業関係者の車がインペッカブルの近くに多数駐車している。6月15日には艦橋上部のマスト周辺や煙突の周りに足場が組まれた。
 6月7日には、エフェクティブが入港した。エフェクティブは、シンガポールでドック入りしてた模様で、5月24日にそのシンガポールを出港して横浜にやってきた。今回の横浜入港後20日近く経った6月26日になって、エフェクティブの艦橋上部のアンテナ周辺に足場が組まれた。
 エイブルは、6月14日午前に出港し、浦賀水道を抜けて伊豆七島の方角に向かったが、6月17日に横浜に戻ってきた。そして6月26日に再び出港していった。
 このエイブルの出港の前まで、横浜ノースドックには米海軍の保有する5隻の音響測定艦のうち、ビクトリアスを除く4隻が集まっていたことになる。そのビクトリアスは、6月22日の日本時間19時頃、ごく短時間、AIS(船舶自動識別装置)のスイッチを入れたようで、その時点で、海南島に近い南シナ海の海域にいたらしいことが明らかになった。

特殊任務船・海洋調査船の動向
5月28日に入港していた海洋調査船シー・ベンチャーは、6月2日の午前、出港した。

貨物船の動向
 5月7日から滞在している高速輸送艦ブランズウィックは、6月中ずっと横浜に居座り続けた。6月15日に、停泊位置をふ頭の先端部から普段は高速輸送艦グアムの「定位置」となっているバースに移動した。
 5月24日に入港していた高速輸送艦グアムは、6月5日に出港し那覇軍港に向かった。そして6月7日に那覇軍港を出港し、6月9日の朝、再び入港した。さらに6月10日午前に出港して岩国に向かった。
 自動車運搬船グリーン・レイクが6月29日午前、入港した。グリーン・レイクは今回、CV−22オスプレイを1機、横浜に陸揚げし、30日の夕方に出港した。オスプレイはふ頭先端部で整備され、飛行準備が進められている。

LCU(陸軍大型揚陸艇)の動向
LCUカラボザが6月3日、根岸湾や羽田沖を回る航海を行った。訓練とみられる。カラボザは、6月16日にも、横浜から横須賀の金田湾沖まで往復する航海を行った。この6月には、カラボザに米陸軍輸送科の旗が掲げられていた。米本土からやってきた米陸軍輸送部隊の訓練の舞台として使われたものと思われる。
LCUメカニクスヴィルが6月10日、横浜から浦賀水道を通って東京湾の出口まで往復する航海を行った。メカニクスヴィルは、昨年、クウェートから搬入されたLCUだ。
LCUフォート・マクヘンリーが6月12日、出港した。LCUポート・ハドソンから小型輸送船業務を引き継いだものと見られる。フォート・マクヘンリーは6月14日に広弾薬庫に到着し、その後、沖縄に向かった。フォート・マクヘンリーは6月19日には、ホワイトビーチを出港し、6月23日に横浜ノースドックに入港した。さらにその後、7月2日に横浜を出港している。
5月30日に横浜に戻ってきていたLCUハーパース・フェリーが6月19日、出港した。その後、6月24日にホワイトビーチに到着している。

その他
米軍のフェイスブックやツィターの情報によると、米本土のバージニア州フォート・ユーティスに本拠を置いている第7輸送旅団の遠征部隊(7th Transportation Brigade - Expeditionary)が、ハワイに本拠を置く第8戦域支持コマンド(8th Theater Support. Command)の指揮下に入って、横浜ノースドックで訓練を行っている。ノースドックでは、5月24日より組み立て式の浮き桟橋(MCS:Modular Causeway System)の部品がふ頭の先端部に大量に並べられていたが、6月15日から16日頃よりそれらを組み立てて浮き桟橋を造り、海上に浮かべ、瑞穂埠頭と郵便地区との間にある運河の、瑞穂埠頭側に運んで係留する作業が行われた。また、横浜港内や東京湾内では、第7輸送旅団の兵士による、LCU(陸軍大型揚陸艇)やST(Small Tag)、組み立て式タグ(WARPING TUG)の操船訓練も行われている。

 鶴見貯油施設に、マーシャル諸島船籍のタンカーであるアリスが、6月11日から12日にかけてと6月24日から25日にかけての2回、接岸した。

 6月24日に、米海軍燃料補給艦ビッグホーンが横浜港の三菱重工横浜製作所に接岸し、整備工事を行っている。


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