2021年7月  横浜ノースドック  米艦船在港状況 H:横浜ND、NH:那覇軍港、WB:ホワイトビーチ、RB:レッドビーチ、NZ:名瀬、             PH:ポハン、TIN:テニアン
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FORT McHENRY (LCU 2020) H out NH NH NH WB  =========== GUAM ============ TIN  GUAM 揚陸艇
CALABOZA (LCU 2009) H H H H out  ===== GUAM =====  ========= GUAM ========== 揚陸艇
GUAM (HST 1) NH NH NZ NH Hin out NH NH NH PH RB WB NH NH  GUAM Hin H H H H H H H H H H 高速輸送船
BRUNSWICK (JHSV 6) H H H H H H H out  ------------ Talisman Sabre 21-------------- 高速輸送船
FISHER (T-AKR 301)  = 横浜鈴繁ふ頭 =  ====== off SAIPAN =======  GUAM 車両輸送艦
IMPECCABLE(T-AGOS 23) H H H H H H H H H H out 音響測定艦
LOYAL (T-AGOS 22) H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H out Hn H H H H H H H H 音響測定艦
EFFECTIVE (T-AGOS 21) H H H H H H H H H H H H H H H H out Hn H H H out 音響測定艦
ABLE (T-AGOS 20) Hn H 音響測定艦
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31    

音響測定艦の動向
 6月2日から1カ月以上にわたり居座っていたインペッカブルが7月11日午前、出港した。
 エフェクティブも、6月7日から1カ月以上居座っていたが、7月17日の午前に出港した。しかし、7月20日午前には戻ってきて、24日に再び出港した。17日から20日まで の短期航海は、おそらく何らかの試験か訓練のための航海だったのだろう。
 5月8日から居座り続けているロイヤルは、7月21日の午前に出港したが、23日の午後には戻ってきた。これも、おそらく試験航海か訓練航海だったのだろう。
 6月26日に出港していたエイブルが、7月30日の午前に横浜に戻ってきた。
 なお、ビクトリアスは、7月前半には南シナ海で活動していた模様だ。

貨物船の動向
 横浜ノースドックと同じ瑞穂埠頭にある、民間ふ頭である鈴繁埠頭に、7月1日、大型の車両輸送艦フィッシャーが入港し接岸した。
フィッシャーは、APS−4(陸軍事前備蓄装備)として横浜ノースドックに備蓄されている上陸作戦セットの一部(MCS(Modular Causeway System)を組み立てた「浮き桟橋」あるいは「浮きいかだ」)などを鈴繁埠頭で積み込み、7月5日未明に出港した。
西太平洋のグアム周辺のどこかで行われた軍事訓練への出撃だった可能性がある。横浜港の民間ふ頭に米海軍大型輸送艦が入港したことはおそらく前代未聞である。
なお、AIS(船舶自動識別装置)の表示によれば、フィッシャーはテニヤン島に向かったことになっていた。その後、7月30日にグアム島に入港したと表示されている。
 高速輸送艦グアムが、7月は2回、横浜ノースドックに入港した。1回目は7月6日の夕方で、那覇軍港からやってきて、翌7月7日の夜に再び那覇軍港に向けて出港した。この寄港では、3両のAAV7水陸両用装甲車や多数の小型コンテナなどを横浜で積み込んだものと見られる。v  その後、高速輸送艦グアムは、7月19日にグアム島を出港して、7月21日の16時頃に再び横浜に入港した。そして、そのまま横浜に滞在を続けている。7月30日に、停泊しているバースで、船体の向きを逆向きに変えたが、31日にはもとの向きに戻している。
5月7日から滞在していた高速輸送艦ブランズウィックは、7月8日の午前、出港した。

LCU(陸軍大型揚陸艇)の動向
 小型輸送船に転用されているLCUフォート・マクヘンリーが、6月23日に入港していたが、7月2日に横浜を出港した。その後、7月6日に那覇軍港に入港している。
 LCUカラボザが7月5日の夕方、コンテナハンドラー2台を積んで出港した。同日の午前中には、ノースドックから横浜市金沢区福浦沖を往復する訓練航海を行っていた。カラボザが向かったのは、グアム島あるいはその周辺の西太平洋地域とみられる。MCSを積んで出港した輸送艦フィッシャーの行動と、今回のLCUカラボザの行動には何らかの関連があるのかもしれない。

その他
 6月29日に自動車運搬船グリーン・レイクから横浜ノースドックに陸揚げされていたCV−22オスプレイは、7月6日の午前、ふ頭上を離陸して横田基地に向かった。
 7月初旬、横浜港の民間コンテナ埠頭である本牧ふ頭D突堤の4号バースに、複数の米軍車両(砂漠塗装のタンクローリーやJLTV)や米軍の軍用小型コンテナが、フラットラックコンテナに入れられて並べられているのが確認された。少なくともタンクローリーは、7月5日の夜から6日の夕方にかけて入港したパナマ船籍のコンテナ船のSPIL CITRAに載せられて搬出された。SPIL CITRAは横浜出港後、名古屋港と神戸港に立ち寄り、その後シンガポールに入港した。
6月24日に三菱重工横浜製作所に入った米海軍燃料補給艦ビッグホーンは、7月も同工場で整備工事を行った。

 なお、7月は、海洋調査船などの特殊任務船の入港は確認されなかった。


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