2021年11月  横浜ノースドック  米艦船在港状況 H:横浜ND、Y:横須賀、S:佐世保、WB:ホワイトビーチ、RB:レッドビーチ、NH:那覇軍港、HC:八戸、HD:函館、SD:仙台、Sai:サイパン
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FRANK CABLE (AS 40) Sai Hin H H H H H out Sin S 潜水艦母艦
POHAN PIONEER (T-AO) H H H H/Y   鶴見 Y out ULSAN Yin Y out HC Yin Y Y out HC Yin Y タンカー
FORT McHENRY (LCU 2020) H WB WB WB WB WB RB WB WB WB WB WB WB WB NH NH NH NH NH NH NH NH NH NH NH NH NH NH 揚陸艇
CALABOZA (LCU 2009) H NH WB WB WB WB WB WB NH NH NH NH NH Hin out SD SD Hin out WB WB WB WB WB 揚陸艇
GUAM (HST 1) NH NH NH NH NH Hin H H H H out NH NH NH Hin H H H H H H H H H H H H 高速輸送船
PUERTO RICO (T-EPF 11) ========= GUAM ========== NH NH NH IW IW IW Hin H out NH NH NH Hin H H H H 高速輸送船
IMPECCABLE(T-AGOS 23) H H H H H H H H H H H H H out 音響測定艦
EFFECTIVE (T-AGOS 21) H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H H 音響測定艦
VICTORIOUS (T-AGOS 19) H out WB 音響測定艦
OCEAN INTERVENTION (T-AGS) HD Hin H H H H H H H out GUAM ==========================> 海洋調査船
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音響測定艦の動向
 10月29日に横浜に寄港したビクトリアスは、入港4日後の11月2日に出港した。 10月4日から滞在しているエフェクティブは、11月もずっと横浜に居座り続けた。  10月31日にノースドックにやって来たインペッカブルは、11月14日に出港した。

特殊任務船・海洋調査船の動向
 海洋調査船オーシャン・インターベンションが、11月1日に函館を出港し、5日に入港した。そして、11月13日にノースドックを出港し、現地時間の11月22日午後にグアム島に到着した。オーシャン・インターベンションは近年、北海道周辺や日本海で何らかの調査活動を毎年行っているようだが、この海域での今年の調査活動は一段落したということだろうか。
 潜水艦母艦フランク・ケーブルが11月15日に入港した。サイパンを11月1日に出港して横浜にやってきた。潜水艦母艦の横浜ノースドック寄港はきわめて異例のことだ。フランク・ケーブルは11月21日の午前に横浜を出港したが、滞在期間中、停泊しているフランク・ケーブルの脇の埠頭上にはテントが張られており、連日複数のバスがその近くに停車して、フランク・ケーブルを訪問する人びとを運んでいるようだった。またフランク・ケーブルの甲板上には、迷彩服に防弾チョッキで身を堅め、銃を持った兵士が見回りをしているのが確認できた。

貨物船の動向
 高速輸送艦グアムが、11月5日に那覇軍港を出港して11月7日の朝、横浜ノースドックに入港した。なお、この11月7日の横浜寄港の際、前日の6日17時頃には浦賀水道入り口付近にグアムは到着していたが、なぜか翌朝まで館山港沖にとどまり、横浜には入港しなかった。
 グアムは11月12日に横浜を出て14日に那覇軍港に戻ったが、11月16日に那覇軍港を再び出港した。そして、11月18日の朝に横浜に入港した。18日の入港では、JLTVやバギーなどの軍用車やコンテナなどの物資を陸揚げした。18日の入港直後には「定位置」のBバースに接岸したが、午後にはノースドックの埠頭先端部に移動し、その直後に入港したプエルト・リコに接岸場所を譲った。
 11月18日の夕方には、高速輸送艦プエルト・リコが入港した。2019年に就役したプエルト・リコの横浜寄港は、今回が初めてだろう。今回プエルト・リコは、那覇軍港から岩国基地を経由して横浜にやって来た。18日の接岸後、夜になってから、プエルト・リコは軍用車両などを陸揚げした。
 プエルト・リコは、11月20日に横浜を出港し、22日午前に那覇軍港に入港したが、24日には那覇軍港を出港し、26日午前に再び横浜にやって来た。11月26日の入港直後から、プエルト・リコは、軍用車両やコンテナなどを横浜に陸揚げした。プエルト・リコからノースドックへの陸揚げ作業の現場には、迷彩服姿の陸上自衛隊員の姿が複数確認された。

燃料補給艦、タンカーの動向
 10月23日から横浜ノースドックに滞在していたタンカー、ポハン・パイオニアは11月4日の午前中に横須賀の吾妻島に移動した。さらに、翌11月5日の午前中には、吾妻島から鶴見貯油施設に移動した。そして、11月6日午前、鶴見貯油施設を離岸して、韓国のウルサンに向かった。

LCU(陸軍大型揚陸艇)の動向
 現在、カラボザ(LCU2009)とフォート・マクヘンリー(LCU2020)の2隻のLCUが小型輸送船に転用されて運用されているが、10月20日にノースドックに入港していたカラボザと、新たにこの秋から小型輸送船として運用されるようになったフォート・マクヘンリーは、ともに11月1日に横浜を出港して那覇に向かった。
 その後、カラボザは、11月15日に那覇軍港を出港して11月18日の朝、横浜に入港した。カラボザの甲板にはコンテナが満載されていたが、それらを横浜に陸揚げすることなく、翌11月19日にノースドックを出港して仙台港に向かった。11月20日に仙台港の高松2号埠頭にカラボザは接岸し、翌21日に仙台を出港して22日には横浜ノースドックに戻ってきた。22日に横浜に入港したカラボザの甲板にはコンテナは積まれていなかったので、それらは仙台に陸揚げしてきたものと考えられる。カラボザは翌23日の昼過ぎには横浜を出港した。

その他
三菱重工横浜製作所本牧工場に10月23日ドック入りしたヘンリー・カイザー級給油艦ペコスは、11月も引き続き本牧で整備工事を受けている。
11月30日に、高速輸送艦ブランズウィックがジャパンマリンユナイテッド(JMU)横浜事業所鶴見工場にドック入りした。米軍艦船のJMU鶴見工場へのドック入りは異例のことだ。


2021-12-4|HOME|