音響測定艦の動向
３月１７日に入港した音響測定艦インペッカブルは、２月２８日にホワイトビーチを出港して南西海域に進路をとったように見えていた。インペッカブルは、今回は約９日間ほど横浜に滞在した後、３月２６日に再び出港した。
２月にＪＭＵ因島工場に入渠した音響測定艦ビクトリアスは、３月も因島に滞在を続けている。

特殊任務船・海洋調査船の動向
弾道ミサイル追跡船ハワード・Ｏ・ロレンゼンが、３月９日から２５日にかけて横浜に滞在した。今年２回目の横浜ノースドック寄港だ。ロレンゼンは、陸奥湾に入り込んでいた２月２０日頃から２３日までの期間を除くと、２月中旬から３月７日まで日本海に滞在していた。３月２５日の横浜ノースドック出港後は、３月２７日の早朝に津軽海峡を抜けて日本海に入った。

貨物船の動向
２月２８日に入港して、海兵隊と陸自の日米合同軍事演習で使用される、海兵隊のトラックやJLTV（統合軽戦術車両）などの軍用車両を陸揚げした自動車運搬船グリーン・レイクは３月２日に出港した。その後グリーン・レイクは、横浜港の大黒埠頭を含む各地の民間港を民間の業務で巡った模様だ。

燃料補給艦、タンカーの動向
米国船籍の民間タンカー、ハイナ・パトリオットが２月２４日から３月３日の朝まで横浜ノースドックに滞在した。横須賀の米軍燃料貯油施設である吾妻島に接岸するまでの待機場所として、横浜ノースドックを使ったということだろう。

ＬＣＵ（陸軍大型揚陸艇）の動向
ＬＣＵハーパース・フェリーが、３月３日と４日に東京湾内で訓練とみられる航行を行った後、４日に出港した。横浜出港後ハーパース・フェリー（LCU2022）は、広弾薬庫に約８日間滞在した後、那覇軍港に短時間立ち寄ってからフィリピンに向かい、米比合同軍事演習「バリカタン2022」に参加した模様だ。

１月中旬以降、バウ・ランプを外した状態で横浜ノースドックに接岸しているフォート・マクヘンリー（LCU2020）は、３月もその状態のままだった。

　横浜ノースドックに係留、保管されていることになっているＬＣＵのうちコアモ（LCU2014）とペリービル（LCU2034）、さらにＬＴ（ラージ・タグ）のＢＧゼブロン・パイク（LT804）の３隻は、１月９日に横浜ノースドックから姿を消したままで、３月も戻って来なかった。横浜から姿を消した際に、コアモとベリービルの甲板には中型揚陸艇（ＬＣＭ）が１隻ずつ載せられていた。ＡＩＳ（自動船舶識別装置）の表示では、ＢＧゼブロン・パイクは２月５日以降マーシャル諸島のマジュロに停泊していることになっているが、それが事実かどうかは不明だ。

その他
１月３０日に三菱重工横浜製作所本牧工場に入ったヘンリー・カイザー級給油艦ビックホーンの工事は、３月も続いていた。
高速輸送艦ブランズウィックが、昨年１１月３０日からＪＭＵ鶴見工場に入っている。

2022-5-2|HOME|