日本がもし原子力空母の配備を許さなかったら


9月9日付けの星条旗新聞に、新任の第7艦隊司令官のグアムでのコメントが載っていた。
Web版に載っていなかった記事から興味深い点を抄訳する。(RIMPEACE編集部)



「グアムは乗組員の休養のための寄港地として素晴らしい。しかし、当面グアムを空母戦闘群の
母港とする考えはない、と第7艦隊司令官ジェームズ・メッツガー中将は語った。」
この書き出しで始まる星条旗新聞グアム支局長の記事は、途中に原潜の母港化検討の話を挟みながら次の文章に続く。
「日本がもし原子力空母の配備を許さなかったら、グアムもしくは周辺の島々と合わせたグアム諸島は、
原子力空母の母港の選択肢となりうる、と自分は考えるとメッツガ−は語った。海軍は通常動力型の空母を
2013年までに退役させたいと考えている」
「空母を日本以外の場所に移そうという議論が今、本気でされているかどうか、私には分からない。
私は、グアムが代替地の一つと見なされうる、とは思う」


雇用創出のために米軍の配備増を望んでいる、と伝えられるグアムで語った話だ。
その点を割り引いて聞かなければならないだろう。それでも...。
米軍の第一線の司令官でさえ、横須賀から空母が動くことが一つの可能性としてあり得る、と見ているのだ。
「日本がもし原子力空母の配備を許さなかったら」という仮定を現実のものとしたいものだ。
それは米国の顔をうかがわずに日本政府の責任でもって出来ることなのだから。
HOMESEA