横須賀の米軍艦船は今どこにいるか

キティーホークからの艦載機の発艦シーン、カウペンスのトマホークの発射シーンが繰り返し放映されている。イラク攻撃のさなかに、横須賀に常駐する米軍艦船11隻は、今どこで何をしているのだろうか。

空母キティーホークと巡洋艦カウペンスはペルシャ湾北部にいる。同行しているのは駆逐艦JSマケインとフリゲイト艦ギャリー。JSマケインについては、21日に発射した12発のトマホークのうちの1発が、作動不良で海中に落下したとAPが伝えている。ギャリーは3月13日、ホルムズ海峡を通過する商船をエスコートする任務についていて、沈没するイラクの漁船から8人の乗組員を救助している(AP)。
一月末にJSマケイン、ギャリーと同時に横須賀を出港したフリゲイト艦バンデグリフトについては、直接の報道はないがいくつかの「状況証拠」から湾岸方面にいるものと思われる。

キティーホークの「穴埋め」のために米西海岸からやってきた空母カールビンソンは、今、米韓合同演習フォールイーグルに参加して、ポハンのはるか沖の日本海にいると推定される。3月初めに横須賀を出港した巡洋艦ビンセンスは、沖縄近海での日米合同演習ののちカールビンソンとともに北上した。ビンソンがプサンに入港した3月14日に、ビンセンスはソウルに近いインチョン港に入港している。
駆逐艦オブライエンは2月末に沖縄ホワイトビーチに立ち寄った後、寄港情報はない。また、3月6日に横須賀を出港した巡洋艦チャンセラーズビルは、7日夜佐世保に寄港、すぐに出港した。この2艦は沖縄沖でカールビンソンと合流し、同行もしくは北朝鮮警戒任務についている可能性がある。

揚陸指揮艦ブルーリッジは、3月20日「通常の予定された」任務のために横須賀を出港した(第7艦隊ニュース)。行き先は不明だ。
修理中だった駆逐艦カーティスウィルバーは、3月中旬に短い試験航海に出たが、すぐに横須賀に戻ってきた。駆逐艦カッシングは2月末からドライドックに入っている。
以上が、横須賀常駐艦11隻の今分かっている限りの動きだ。イラク対処の動きだけではないことは確かだ。


'2003-3-23|HOME|