横須賀のイージス巡洋艦2隻に銃座がついた



チャンセラーズビルとカウペンスの艦首に設置された銃座(1.26撮影)

1月25日、横須賀平和船団の鈴木団長は、手こぎのゴムボートで横須賀港に漕ぎ出した。米海軍横須賀基地に停泊中のイージス巡洋艦チャンセラーズビルとカウペンスに近づいて見上げたときに、艦首の両側に12.7ミリとみられる機銃がセットされているのを見つけた。
トマホークミサイルや5インチ砲を装備しているのだから、今更機銃に目くじらを立てるなんて、と考えるのは大きな間違い。つい最近設置されたこの機銃は、艦船への自爆攻撃に対抗する兵器なのだ。
「停泊しているときに、ロープを伝わって上がってくるゲリラを撃ち殺すためだろう」と鈴木船団長は言う。 小船がごく近くまできたときに、イージス艦といえども、直接攻撃する武器は、乗員の持つ小銃くらいのものだ。今回の銃座設置は、そういった事態に対処するためのものと考えられる。
これらのイージス艦は、そこまで危険な海域に向かうことを想定されているのだ。中東に向かう海自の艦船は、そこまでの危険を認識しているのだろうか。イラク派遣の危険性は、少なくとも国民に対しては説明不足としか言いようがない。軍艦が米軍のために行動すれば、危険性が極大になることは明らかだ。やはり、自衛隊がイラクに行ってはいけないのだ。

(RIMPEACE編集部)


'2004-1-26|HOME|