弾薬補給艦シャスタ、横須賀に出現


3月5日、横須賀港防波堤の外の錨地に停泊するシャスタ(T-AE33)

MSC所属の米海軍弾薬補給艦シャスタが、3月5日横須賀基地に姿をあらわした。弾薬補給艦は、空母や随伴艦が使う弾薬を補給したり、弾薬庫に保管されている弾薬を、保守点検のために輸送する。キラウェア級の同型艦は、現在6隻が現役で、最近では2月にフリント(T-AE32)が横須賀と佐世保に、キスカ(T-AE35)が佐世保に寄港している。シャスタの在日米軍基地への寄港は03年5月の佐世保入港以外は我々のアンテナにかかったことはなく、きわめて珍しいとは言える。
このシャスタを含めて三隻の弾薬補給艦が同時に日本近海にいるわけで、空母機動部隊の動きと、弾薬点検の動きが重なったとしか考えようがない出来事だ。
シャスタは下図の投錨ポイントと記したところに停泊している。2月17日に駆逐艦カッシングがVLSからミサイルを抜き取っていたのもほぼ同じ場所だ。このときは浦郷の弾薬庫からクレーン車を載せたはしけが沖泊まりのカッシングに向かった。カッシングに横付けしてクレーンで白いキャニスターを抜き取り、はしけに移していた。弾薬の積みこみ、積み下ろしを行う場合、今回のシャスタが停泊している付近の錨地で行うことが多いようだ。

(RIMPEACE編集部)


シャスタの投錨地と浦郷弾薬庫の位置。はしけの航跡は、17日のもの。
海図「横須賀」のサンプル画像を使って作成。

'2004-3-6|HOME|