厚木の艦載ヘリ、機銃弾を地上に落とす


横須賀基地周辺を警戒飛行するH60ヘリ(NF614)(7.19 撮影)


空母の近くに寄って来たり離れたり、と警戒飛行を続けるH60ヘリ(7.19 撮影)

厚木の艦載ヘリが、横須賀へ飛行する途中、横浜市和泉区の約300メートル上空で機銃弾200発入りの容器を機外に落下させた。人に当たれば重傷もしくは死亡するしろものだ。被害が無かったのがラッキーだったにすぎない。

ところで事故の発生時間だが、7時35分ころとのことだ。米軍発表によれば、ヘリはキティーホークの護衛 "channel guard" のために横須賀に向かっていたという。確かにキティーホークが出港する前にH60(NF614)が飛来して、横須賀基地の出口などを入念に飛びまわっていた。飛来したのは7時45分から50分の間だった。ということは...。落下事故を起こしたヘリがそのまま飛来したと考えざるを得ない。これまで"channel guard"に2機で来たことは無いし、スクランブル態勢でもとっていない限り、事故発生後に新しいヘリが厚木からこの時間に飛来するのは無理だから。

"channel guard" とは、空母が狭い浦賀水道を出るまで、陸上や周辺の船舶に不審な動きが無いかどうかを見張ることだ。何かテロの兆候を見つけたら攻撃するために、実弾装備の機銃を積んできたのだ。事故を起こしたら回収に協力して現場付近にとどまるのが当然だと思うのだが...。こんな事故はそこまですることは無い、と判断して、キティーホークの護衛活動を優先したとしたら、とんでもない話だ。

(RIMPEACE編集部)


'2004-7-20|HOME|