巡洋艦レイク・エリー、横須賀に登場



手前から、駆逐艦カーティスウィルバー、レイク・エリー(70番)、コロナド、ブルーリッジ。(9.24 撮影)

イージス巡洋艦レイク・エリー(CG70)が横須賀基地に入港した。23日10時の時点で在港が確認されている。おそらく22日の午後に入港したものと思われる。

この船は99年7月、空母コンステレーションの随伴艦として西太平洋にやってきて、空母がプサンに入港した日に佐世保に6日間寄港している。横須賀入港ははじめてだ。

イージス巡洋艦で70番というのは、最新鋭艦のグループだ。このレイク・エリーの名前が日本でもポピュラーになったのは、この船が海軍ミサイル防衛システムに不可欠な、新型対空ミサイルSM3のテスト発射艦となって以来だ。「この試験任務の重要性にかんがみ、レイク・エリーをこの試験任務に専念させることを決定した」(海軍作戦部長室水上戦闘部長の上院小委員会での証言。2000.3.23

レイク・エリーは、海軍版ミサイル防衛で、撃ち方の専門家ということになる。この試験任務専従を解かれて5年ぶりに任務航海に出たのが今年の8月で、RIMPACでの海自艦艇との合同演習などをこなした。

このイージス艦が、今度は新潟港(10.2-5)、苫小牧港(10.8-11)に入港を打診、申請してきた。どちらも岸壁が満杯との理由で断られたが、ミサイル防衛テストでこの10月にも開始されるとみられるイージス駆逐艦の日本海配備に歩調を合わせたレイク・エリーの動きだ。

今回の横須賀入港は、民間港への入港の試みをはじかれたため、とも考えられるが、なぜ日本の港への入港に固執するのか。ミサイル防衛の撃ち方の専門家が、探知にあたるイージス駆逐艦との連携を事前に訓練するため、というのが一番可能性が高いのではないだろうか。

(RIMPEACE編集部)


2004-9-24|HOME