近況・横須賀のイージス艦


後部VLSにミサイルを積みこむチャンセラーズビル(04.10.13 撮影)

客分として9月下旬に横須賀に寄港していたイージス巡洋艦レイク・エリーが、新潟港に出入りして、日本海では海軍版ミサイル防衛の動きが煮詰まりつつある。今、横須賀常駐のイージス艦は何をしているのだろうか?

チャンセラーズビル(CG62)
秋雨前線による雨が上がった10月13日昼の横須賀基地で、防波堤の先の錨地にイージス巡洋艦チャンセラーズビルが停泊していた。横付けされたバージから白いキャニスターに入ったミサイルがドンドン積み込まれていた。
チャンセラーズビルは、9月9日から10月7日まで5号ドライドックに入っていた。ドックに入る前に抜いておいた弾薬を、再び積みこんでいると思われる。

ビンセンス(CG49)
9月25日に長崎港入港を画策したが、直前にキャンセルして横須賀に戻ってきた。10月9日に台風22号の通過により、マスターピア・ウェストに停泊していたビンセンスの係留索が切れて基地内を漂流、6号バースのコロナドに接触した。
現在は、もとのマスターピア・ウェストに戻っている。

カウペンス(CG63)
インド海軍との合同演習を行うため、10月3日にインドのゴア港に入港した。演習名は"Malabar '04"で、フリゲイトのゲアリーと原潜アレクサンドリアが同行している。(星条旗新聞 2004.10.6)
カウペンスとゲアリーは9月中旬に横須賀を出港している。

カーティスウィルバー(DDG54)
9月27日に横須賀を出港して、日本海に向かった。対北朝鮮ミサイル防衛の探知役第1号だ。レイク・エリーと何らかの共同歩調を取っている可能性がある。

ジョンSマケイン(DDG56)
横須賀在港中。ミサイル防衛の探知役メンバーに入っている。カーティスウィルバーの次に日本海に行く可能性が大きい。

フィッツジェラルド(DDG62)
退役したオブライエンの代わりに横須賀に配備された。9月30日に入港。早速レーダーの改修工事をはじめるようで、受信面の前に足場が組まれている。

(RIMPEACE編集部)


手前がビンセンス。奥のコロナドに回りこんで接触した(04.10.13 撮影)


2隻並んだイージス駆逐艦。左がマケイン、右がフィッツジェラルド(04.10.12 撮影)


'2004-10-13|HOME|