ノースドックから横須賀基地に

海軍の物資、バージで海上輸送


横浜ノースドックに並ぶ海軍物資。後にフォースプロバイダーのダークグリーンのコンテナが並ぶ(05.5.31 撮影)


横須賀基地の大型のバージとNAVYのタグボートがノースドックに接岸(05.6.6 撮影)

フォースプロバイダーのコンテナが並ぶ、横浜ノースドックの先端部分に、大きな白っぽいコンテナやボートが置かれていた。フォースプロバイダーといっしょに自動車運搬船グリーンポイントで運ばれて来たものだ。これは何だろうと注目していたが、海軍のブツだった。

6月6日午前中に、横須賀基地から大きなバージがタグに曳かれてノースドックに接岸した。特大のコンテナやボートをバージの上に載せて、横浜港を出て横須賀基地に向かった。

横須賀基地に入ってきたのは13時半。1時間かからずに、横浜ノースドックから横須賀まで来たものと思われる。バージは6号ドックの先に接岸した。グリーンポイントが横浜の直前に入った港は、ポート・ヒューニーメ。海軍工兵隊の元締めである海軍建設大隊が置かれている「海軍の街」だ。横須賀に部品などの補充を行った、と見られる。

グリーンポイントが、直接横須賀に荷を下ろさなかったのは、近隣の基地に持っていく軍事物資を、ノースドックに一括して降ろしたほうが船の運行効率がいいからだ。横須賀の海軍にとってもキティーホークやブルーリッジという大物が留守でヒマが出来た輸送部隊が海路引取りにくれば、余分なコストは発生しない。
米軍は、横浜ノースドックに横須賀基地の補助機能も持たせている、ということだ。

今回、米西海岸から来たグリーンポイントは、陸軍のフォースプロバイダー、海軍の特大コンテナをノースドックで降ろし、那覇軍港では海兵隊の軍用車両を多数降ろしている。民間の車を運ぶ船だが、在日米軍基地と米本土の間の軍事物資輸送船でもある。

(RIMPEACE編集部)







横須賀基地に到着したバージ。ノースドック・横須賀基地間の海上輸送は、陸上の経路で考えるよりも早い(05.6.6 撮影)


2005-6-6|HOME