アンテナと機銃が林立するブルーリッジの甲板



8月7日の米海軍横須賀基地「フレンドシップデー」では、指揮艦ブルーリッジが公開された。近くで見るブルーリッジは、「石を投げれば当たる」くらい、アンテナやレドームが林立していた。



甲板の前方には、"RADIO FREQUENCY HAZARD" の警告が貼られたレドームがあった。深谷送信所の前で、電子式カメラが突然作動しなくなった、と言う話しを「うどの会」の人から聞いたことがある。このブルーリッジの艦上でも、近づくと人体に影響のあるほどの高出力の電波が発信されている、ということなのだろう。


遠目には目立たないが、甲板に立ってみると機銃が何基も装備されているのがわかる。機銃の間には、ミサイル防御用のチャフ散布装置もあった。横須賀以外の港に入るときに、この機銃がスタンバイしていることも十分予想される。



なぜか小火器類まで机の上に並べられて、展示されていた。手前の太い筒の銃は信号弾発射用のものだ。いつも平和船団につきまとう警備艇の乗員も、この銃をかついでいる。



実は一番ビックリしたのが、厳重に警戒している入り口を入ったとき、床が鉄板ではなくて、磨きこまれた白っぽい木だったことだ。フローリングのリビングに入ったみたいで、一瞬靴を脱がなければいけないのか、と思ったくらいだった。中将が乗りこむ船だからではなく、外国を表敬訪問したときに、VIPを招待してレセプションを行うからなんだろうな、と勝手に想像した。昔は「砲艦外交」と呼ばれた軍艦による軍事力の誇示も、ずいぶんとソフトになったものだ。ただし、この船のバックに、爆撃機を積んだオオカミや、トマホークを積んだオオカミたちが控えていることもまた、公然のことだが。

(RIMPEACE編集部)


'2005-8-11|HOME|