駆逐艦ラッセン、横須賀に新配備



9月2日10時過ぎに、横須賀基地第6バースに入るラッセン

4月7日に横須賀を去り退役間近の巡洋艦ビンセンスの交代艦として、イージス駆逐艦の中でも最新バージョンのラッセンが、9月2日に横須賀基地に到着した。これで横須賀基地配備のアーレイバーク級駆逐艦は5隻となった。巡洋艦2隻を加え、7隻のイージス艦が横須賀基地にひしめくことになる。「ミサイル防衛」の出撃基地としても、横須賀基地はさらに強化された。

ラッセンが横須賀に来たのは、これが初めてではない。2003年8月から9月にかけて、日本近海をパトロ−ルしていた空母カールビンソンに、ラッセンは随伴していた。03年9月5日に横須賀に入港したラッセンは、横須賀でドック入りし、一ヵ月後の10月4日に出港し、サンディエゴに戻った。
2度目とはいえ今回は、横須賀基地をホームポートとする第一歩。入港するラッセンの艦上には、正装の水兵たちが不同の姿勢で並んでいた。


漁船を追うウミネコの群れの向こうに、ラッセンが現れた。この時点で水兵は既に整列していた


港内の係留ブイの上では、ウミネコも整列

アーレイバーク級FLIGHT UAと呼ばれる最新バージョンでは、艦載ヘリ2機を運用する。給油などのためのヘリパッドしか持たないFLIGHTS U以前のモデルとの最大の相違点だ。横須賀基地配備の他の駆逐艦との外見上の違いは、後姿にヘリの格納庫が見えるか否か、だ。


西海岸サンディエゴから太平洋を超えての長旅の末、横須賀入港時にはヘリ格納庫の扉は閉じたままだった

この日の早朝から、ヨコスカ平和船団はヨット「おむすび丸」を出し、ミサイル・ディフェンス(MD)の一翼をになうラッセンの新配備に抗議した。入港してきたラッセンに並走し、「STOP! MD」の横断幕を掲げ、「ラッセンは米国に帰れ」「ミサイル防衛計画反対」と訴えた。


(RIMPEACE編集部)(写真はすべて、平和船団・おむすび丸から撮影)


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