まるで準母港、JPジョーンズ三度寄港


空母の甲板の後にチャンセラーズビル、その左にジョン・ポール・ジョーンズのマストが見える(05.10.7 撮影)

10月3日から8日まで、沖縄近海で日米対潜特別演習が行われている。横須賀の第15駆逐戦隊所属の7隻のうち、ドック入りしているバンデグリフトを除く駆逐艦5隻とフリゲイト1隻が、この演習に参加している。

イージス駆逐艦5隻全部が出払った横須賀基地に、別のイージス駆逐艦が入港していた。この夏に、キティーホークに随伴したあと、9月に2回横須賀に寄港、その直後に仙台にも寄港したジョン・ポール・ジョーンズが三度寄港した。

これだけ頻繁な寄港と、それ以前のキティーホークへの随伴を見ると、ジョン・ポール・ジョーンズの母港はサンディエゴから横須賀に移ったのではないか、などと疑いたくもなる。

もしミサイル・ディフェンス計画が米国の言っているとおりに展開され、日本海にとっかえひっかえイージス艦が常駐することになれば、既に「アーレイバーク級駆逐艦の巣」と化している横須賀にはSRF(艦船修理部門)もあるので、常駐艦以外の船が交代で寄港することは明らかだ。寄港艦船の増は、実質的な母港艦船の増であり、隠れた基地機能強化だ。ジョン・ポール・ジョーンズの度重なる寄港が、その前触れではない、という保障はない。

(RIMPEACE編集部)


日米対潜特別演習の開始前日、ホワイトビーチ沖に停泊する横須賀の駆逐艦3隻(05.10.2 撮影)

海自ニュースリリース対潜特別訓練について
星条旗新聞記事U.S., Japanese navies practice sub hunting off Okinawa's coast


2005-10-7|HOME