その日の横須賀12号バース


停泊中のブルーリッジの向こうに12号バースの先端部分が見える(10.28 撮影)

アメリカ大使が記者会見で、キティーホークの後継空母は原子力空母だと発表した10月28日、横須賀基地に米軍艦船は5隻いた。一番大きいブルーリッジの後に、12号バースの先端部分が見える。

原子力空母の導入を疑いながらも、これだけの市民の反対は無視できないだろう、という希望的な観測も心の中にあった。それが、完全に否定された。
12号バースの先端は、空母が大型化することで必要になる延長工事の部分だ。この工事は原子力空母導入とは無関係だ、という政府関係者のいいわけに、今更ながら怒りを感じる。

以前、空気が澄んだ日の午後に横須賀基地に戻ってきたキティーホークの後には、ランドマークタワーからベイブリッジ、つばさ橋という横浜のスカイラインがはっきり見えていた。ほんとに近い距離だ。
原子力空母導入問題は、横須賀だけの問題ではない。その危険性は、横浜はもちろん、東京や千葉など狭い東京湾の沿岸の住民すべてに関わる問題だ。

(RIMPEACE編集部)


'2005-10-28|HOME|