油漏れ事故当日の駆逐艦フィッツジェラルド


注水された5号ドックで給油中の駆逐艦フィッツジェラルド。ドックの入り口にはオイルフェンスが張ってある。
艦首の手前に燃料補給バージ(YON)がいる。甲板では水兵が見張り作業をしている。(2月28日12:44 撮影)


油漏れ事故直後のフィッツジェラルド(中央横向き)。オイルフェンスはまだ張ってある。(14:05 撮影)

2月28日午後、横須賀基地の5号ドライドックで油漏れ事故があった。ちょうどその時間に、他のテーマで基地の写真を撮っていて、この事故のことは不覚にも後で新聞記事で知った。
当日の写真の中に、油漏れ事故に関連するものがいくつかあったので、遅まきながらここで紹介したい。

 28日午後2時45分ごろ、米海軍横須賀基地(横須賀市)の5号ドックで燃料補給中のイージス駆逐艦フィッツジェラルドから油が流出した。横須賀海上保安部などによると、油は横須賀市西逸見1丁目の海上自衛隊横須賀地方総監部前付近の長さ約500メートル、幅100メートルほどの範囲の海面に広がり、同保安部と海自がオイルフェンスを張るなどの対策をとった。油の流出量や流出原因を米海軍に問い合わせて調べている。(asahi.com マイタウン 神奈川 2006.3.1)

五号ドックに入っていた「フィッツジェラルド」で油漏れが起きたのは、二十八日午後一時から同二時ごろの間。燃料補給のバージ船から給油中に「F76」と呼ばれる燃料約七十六リットルがバラスト水とともにドック内の海面に漏れた。
 見張りの乗員が気付いて上司に報告。同艦周囲にはオイルフェンスが張ってあり、直ちに吸着マットで油の除去作業を行ったが、同三時ごろにバージ船がドックから出るため、オイルフェンスをいったん開けたため、海面に残っていた油がドックから港内に流出した。(東京新聞 2006.3.2)

翌日の昼には、フィッツジェラルドは横須賀基地に居なかった。ドック明けの短い試験航海に出たと考えられる。

(RIMPEACE編集部)


新たにオイルフェンスを張っている作業船。写真では見えないが、
このフェンスの上方にオイルが広がったと見られる(15時16分 撮影)


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