試験航海が近い空母キティーホーク


きれいに片付いた飛行甲板では、クラッシュ・バリアーの立ち上げテストが行われた。
一段下の格納甲板には、クレーンとフォークリフトで物資がどんどん積みこまれていた。


飛行甲板前部では、甲板作業員が集まり、説明を受けていた。艦載機がこの甲板に着艦するのも近い(06年5月3日 撮影)

4月末に平和船団のヨットから見たときは、空母の甲板には工事用の物資が積まれていた。3日後、きれいに片付けられた飛行甲板に、作業別に色分けされている作業衣を着た兵士が集まってきた。
突然、クラッシュ・バリアーがたちあがった。主脚が出ないなどのトラブルを起こした艦載機を、このバリアーに突っ込ませて止める、いわば「最後の手段」だ。

前方の飛行甲板では、別のグループが集まって何やら説明をうけている様子だ。着艦装置や離艦装置、そして事故への対処などを、新装なった空母の甲板でおさらいしたようだ。

空母の右舷後方のエレベーターが下げられていて、ここにバースからクレーンで次々に物資が載せられ、フォークリフトが格納甲板の奥に運びこんでいた。
中にはチューブ状のものもあったが、弾薬類には見えなかった。
艦橋では Mk 23 目標識別レーダーが回転し、SPS-48E 3次元対空レーダーも回り続けていた。

横須賀基地の上空に厚木から対潜ヘリSH60が飛来し、空母の入出港時の護衛(いわゆるチャネル・ガード)の練習をしていた。

空母は通常、工事終了後にいったん、チェックのための試験航海に出る。6月からの太平洋での複数空母による大規模な演習を控えて、その前に試験航海に出る日が近づいていることを示す動きだ。

(RIMPEACE編集部)


空母の入出港時に、上空を旋回して警戒するヘリも、その予行演習を行っていた(06年5月3日 撮影)


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