リンカーン随伴巡洋艦、横須賀に寄港



横須賀に入港した巡洋艦モービルベイ(5月24日 撮影)

5月24日正午ころ、空母リンカーンの随伴艦のうちの1隻、巡洋艦モービルベイが横須賀に寄港した。リンカーンが佐世保基地に、そして他の2隻の駆逐艦(ラッセル、シャウプ)が高知県宿毛港と静岡県清水港に入港予定が発表されたあと、最後の1隻の寄港地が確定した。

モービルベイは23日に清水港に寄港する予定だった。24日に宿毛に寄港したラッセルも、初めは23日入港の予定だった。表向きは親善訪問となっている民間港への寄港スケジュールが1日遅れば、受け入れ先にも影響は大きい。なぜ、入港が遅れ、入港艦の変更があったのだろうか。
清水港寄港予定を変更して横須賀基地に入ったモービルベイに原因があるのではないだろうか。

モービルベイにマイナートラブルが発生して、随伴艦の寄港スケジュールが遅れた。修理施設があるのは横須賀で、2000年7月まで横須賀に常駐していたモービルベイには「勝手知ったる港」だ。そんな条件が重なりモービルベイが横須賀にやってきた、とすれば寄港遅れ、寄港艦船変更の説明がつく。

おそらく、初めはシャウプが横須賀に寄港する予定だったのだろう。太平洋側に随伴艦を寄港させたのは、6月以降に西太平洋で行なわれる複数空母が参加する演習に、リンカーン戦闘群が参加する際の利便性も考慮されているのだろう。そして、民間港に繰り返し入港することで、米軍艦船の行動の自由度を拡大するねらいがあることは、言うまでもない。

(RIMPEACE編集部)


リンカーン戦闘群の寄港地と入港予定。青は民間港。予定の変更があった。


'2006-5-24|HOME|