横須賀・第15駆逐戦隊の3週間


駆逐艦4隻とフリゲイト2隻が4月26日にホワイトビーチに入港した。左からステザム、
ラッセン、ジョン・S・マッケーン、フィッツジェラルド、バンデグリフト、ゲアリー


天願桟橋に入港した事前集積艦ワトソン(06年4月23日 撮影)

横須賀の第15駆逐戦隊は、イージス駆逐艦5隻とフリゲイト2隻で構成される。新潟と韓国・東海に寄港したあとフォールイーグル演習に加わり、横須賀に帰港しなかったゲアリー以外の6隻が、4月19日にそろって出港した。

第15駆逐戦隊は4月26日に沖縄・ホワイトビーチに寄港した。 これらの戦闘艦は、第7艦隊ニュースによれば年次対潜演習マルチセイル2006に参加している。音響測定艦の活動海域と同じ沖縄近海で、この演習が行われていたと見られる。

4月28日まではホワイトビーチに寄港していたが、その後出港したうちの5隻が横須賀に戻ってきたのは5月8日だった。その間、第15駆逐戦隊は7隻で演習を続けていたと思われる。
ここで、事前集積艦ワトソンが気になる動きをした。19日間佐世保に寄港していたワトソンは、4月22日に佐世保を出港、その翌日に沖縄・天願桟橋に入港した。物資や弾薬類を天願で出し入れした形跡はない。それでは、何のために天願にやってきたのだろうか。

第15駆逐戦隊の主任務は、空母を敵の攻撃から守ることだ。守るべき空母の動きを図体の大きな事前集積艦ワトソンがシミュレートしていた可能性がある。第15駆逐戦隊がホワイトビーチに入港する前または出港後に、潜水艦の標的として沖縄周辺海域を航行し、第15駆逐戦隊の艦船がキティーホークを護衛する訓練を支援したのではないだろうか。

(RIMPEACE編集部)


左からステザム、カーティス・ウィルバー、フリゲイト(バンデグリフト?)、ジョン・S・マケイン、ブルーリッジ


空母の甲板の向こうに、フィッツジェラルドとチャンセラーズビルのマストが見える(06年5月10日 撮影)


'2006-5-14|HOME|