米沿岸警備隊艦船、各地に出没

横須賀基地の1号バースに入るブイ・テンダーのセコイア (06.6.5 撮影)


横浜新港埠頭、海保基地に接岸するカッター・ラッシュ(06.5.22 撮影)

6月5日午後、横須賀基地に米沿岸警備隊のブイ・テンダー、セコイアが入港した。ブイ・テンダーだけあって、甲板に緑色のブイが転がっていた。
5月27日から6月1日まで海上保安庁、米沿岸警備隊とロシア、カナダのカウンターパートが行った多国間セキュリティ訓練の参加艦で、海保の発表によればこのセコイアは想定容疑船の役目を果たしたとのことだ。

5月20日前後には2隻の沿岸警備隊カッターが、沖縄と横浜に寄港した。
海保の横浜防災基地に5月22日に入港したラッシュは、海保の観閲式と総合訓練に招待されていた。29日に出港したが、6月下旬には北太平洋で海保の航空機との「共同パトロール」が予定されている。

ホワイトビーチに寄港したシャーマンは、海保とは無関係で、別稿で触れたように東南アジアの各国海軍との「対テロ協働訓練」に米海軍の揚陸艦や駆逐艦、フリゲイトと艦隊を組んで参加した。その後CARATにも参加すると見られる。

空母や揚陸艦を中心に戦闘群をつくって、外洋で敵艦隊と対峙をする、という「戦争モデル」が過去のものになり、小火器で武装した勢力などとの闘いに、小回りのきく艦船が求められている。
沿岸警備隊の艦船が、そのために引っ張り出されるケースが、今後増えることが予想される。

(RIMPEACE編集部)


ホワイトビーチから出港するカッター・シャーマン(06.5.20 撮影)

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