横須賀の駆逐艦2隻にSM3発射能力付与か


3号バースで艦の上部構造を修理中の駆逐艦カーティス・ウィルバー(06.8.27 撮影)

横須賀常駐のイージス駆逐艦カーティス・ウィルバーとステゼムは、既に弾道ミサイル探知・追跡のためのレーダーの改修(ソフトの更新)を受けている。この2隻が今度は弾道ミサイルを撃ち落す艦対空ミサイルSM3を発射する能力を付加されるという。

"Navy Times" に載ったペンタゴンの海軍スポークスマンへのインタビュー記事を元に、各通信社が配信した。
「巡洋艦シャイロー、レイク・エリー、ポート・ロイヤルの3隻は、既に弾道ミサイルを追跡出来るように、イージス・レーダーをグレードアップした。この3隻は、NAVYの標準のVLSから迎撃ミサイルSM3を発射出来る」
「この12月までに、駆逐艦ステゼム、ディケイター、カーティス・ウィルバーもミサイル防衛能力を持つことになる」(同スポークスマン)

ステゼムとカーティス・ウィルバーは言わずと知れた横須賀常駐艦で、とくにカーティス・ウィルバーは2004年10月に最初のミサイル防衛(探知のみ)パトロールを日本海で行っている。
巡洋艦シャイローは、8月29日に横須賀にやってきた。これに続いてステゼムとカーティス・ウィルバーが「撃ち方」の能力を付与されるとのこと。計画通りならば今年の12月末の時点で6隻になるSM3発射能力保持艦のうち、3隻が横須賀に配備される。横須賀基地はMDの最前線基地となり、基地機能はますます強化される。

(RIMPEACE編集部)


横須賀港外の錨地でVLSにミサイルを積み込む駆逐艦ステゼム。この後、出港した(06.8.21 撮影)


'2006-9-1|HOME|