第15駆逐戦隊が緊急出港した横須賀基地


マスターピア・ウェストから出港するフィッツジェラルド(2006.9.22 13:30)


11号バースから出港して浦賀水道に向かうマスティン(同 14:00)


手前左が出港するゲアリー。先行する海自の「みょうこう」を待っている(同 14:30)

9月22日午後、5隻の米艦が一斉に出ていった。12時半から14時半の間に30分おきに第15駆逐戦隊所属の駆逐艦、フリゲイトが出港した。帰港したばかりのステゼムやフィッツジェラルドも出て行き、駆逐艦で残っているのは、工事中のカーティスウィルバーだけだ。

23日朝にはキティーホークも出港する予定だ。カウペンスもいっしょに出ると思われる。
おそらく台風14号対策で、22日昼前に急きょ出港が決まったようだ。
キティーホークは甲板上に修理のためのテントを張っていたが、2時間後にはシートが剥がされていた。またゲアリーは出港の1時間前にまだ物資をクレーンで補充していた。これらのことからも、緊急の出港であることがわかる。


(左)12時の空母飛行甲板上のテント、(右)16時のテント、骨組みだけになっている(9.22 撮影)

1週間前に沖縄で米軍の大型機や艦船が台風13号の針路から一斉に避難した。今回も台風14号の針路に横須賀基地がかかる可能性を考えてのことだろうが、今回は海上のうねり対策なのかもしれない。
米艦船は、停泊中の事故を警戒するというより、台風が近づくと緊急出動が出来なくなるから、近くに来る前に避難して行動の自由を確保しようという狙いだろう。
それは沖縄の基地からの避難と同じだ。

緊急の軍事行動の一環としての一斉出動という可能性も無しとはしないが、その場合は23日以降の厚木の艦載機の動きに変化が出るから、それとわかるはずだ。数日後に、艦船は一斉に横須賀に戻ってくるのではないだろうか。

(RIMPEACE編集部)


9月22日12時の横須賀本港の停泊状況。青が海上自衛隊、赤が米軍。矢印のついた船は15時までに出港
青字の1:海自潜水艦、2:みょうこう、3:すずなみ、4:ときわ、5:はるさめ、6:むらさめ
7:はたかぜ、8:おおなみ、9:ふたみ、10:すま、11:たかなみ
赤字の1:ゲアリー、2:カーティスウィルバー、3:ステゼム、4:フィッツジェラルド、5:カウペンス、
6:ジョンSマケイン、7:エセックス、8:ブルーリッジ、9:キティーホーク、10:マスティン


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