第7艦隊司令官は出張中?


ブルーリッジの艦橋に掲げられる将官旗。左が少将旗(星一つ、10.11)、通常は右の中将旗(星3つ、9.25)

10月11日の横須賀基地。常駐艦が未だ全部停泊している中で、指揮艦ブルーリッジの艦橋に掲げられている青い将官旗が一つ星になっていた。通常は中将(第7艦隊司令官)が搭乗中であることを示す3つ星の旗がかかっているところだ。

10月3日、横須賀基地港内を米軍の小型ボートが走っていた。艦尾に星条旗、そして艦首には3つ星の将官旗が掲げられている。第7艦隊の旗艦がとうとうボートになった、ということではないようだ。基地の中を含めて艦隊の責任海域の中で司令官が乗る船には、それがボートでも将官旗を移すのがルールと見うけた。ちなみに、このときブルーリッジの艦橋には青い旗は無かった。

11日に少将旗が掲げられていたのは、第7艦隊司令官が一定期間不在で、次のランクの少将が代行していることを示しているのだろう。北朝鮮の核実験実施宣言に対して、偵察以外で実戦部隊が動くのは、先ずキティーホーク空母戦闘群だろう。それを指揮する第7艦隊司令官が、ハワイかペンタゴンでより高位の司令官と戦術面での詰めを行っている、そんなこともあり得ると思った。
13日のブルーリッジ艦橋には、将官旗は掲げられていなかった。

(RIMPEACE編集部)

[訂正](10.17)
一つ星の将官旗は准将ではなく少将(Rear Admiral Lower Half)でした。ちなみに2つ星は上級少将(Rear Admiral Upper Half)です。ご指摘いただいた読者の方に感謝します。


視察のためか、3ツ星の旗を掲げて進むボート。第7艦隊司令官が乗っている(06.10.3 撮影)


'2006-10-14|HOME|