キティーホーク、17日朝横須賀出港



10月17日朝9時に動き出したキティーホーク。横須賀基地を出て浦賀水道に向かう(06.10.17 撮影)

10月17日9時、いつもの腹に響くようなキティーホークの汽笛が3回鳴って、空母はゆっくりと横須賀基地の第8−9バースから出てきた。港の中央で向きを変えた空母は浦賀水道に向かった。

いつもは長浦港の入り口付近まで飛び回るチャネル・ガードのヘリは、今回は出港の15分前まで姿を見せず、その後も浦賀水道に向かう横須賀航路を中心に飛びまわっていた。

空母の出港前に行うNLPの通告は、北朝鮮の核実験実施宣言より前だった。長い航海から戻ったばかりのキティーホークが、異例の短期間での再出航を行うのは、NLP実施通告の時点で、北朝鮮の核実験実施を抑制することと、実施後に考えられる制裁措置のバックアップだと考えられた。
実際に核実験が行われた後でも、キティーホークが出航する目的には変わりは無い。2度目以降の核実験実施をやめさせる軍事的な圧力と、臨検など制裁措置のバックアップのために横須賀から日本海や黄海に向かったとみていい。

キティーホークが浦賀水道に入った後も、米軍のタグが1隻、空母の前を進み、海保の船も空母の近くを航行していた。上空にはチャネル・ガードのヘリが浦賀水道を進む空母の護衛を続けていた。

(RIMPEACE編集部)


浦賀水道を南下する空母のシルエット。手前は横須賀中央のビル群(06.10.17 撮影)


'2006-10-17|HOME|