池子米軍住宅地区を見る。建設予定地調査報告


池子住宅地内逗子市域に立てられている高層住宅


横浜市金沢区域 関東地方では稀有な手付かずの自然が残る貴重なエリアだ

10月23日午前10時から1時間半ほど社民党福島みずほ党首を団長とする、米軍池子住宅地区調査団(社会民主党神奈川県連合、神奈川平和運動センター、米軍住宅建設反対横浜市民連絡会などで構成)による池子米軍住宅の視察が行なわれ、逗子市の米軍池子住宅地区と横浜市金沢区域の追加建設予定地を詳しく見て廻った。

     調査団は、福島団長以下、社民党の県連役員、阿部とも子代議士秘書や神奈川平和運動センターの役員、米軍住宅建設反対横浜市民連絡会のメンバーなど総勢21名。マイクロバスで基地内の各所を米軍渉外部の説明を受けながら視察し、追加建設予定地では同行した横浜防衛施設局の担当から説明を受けると共に、質疑を行なった。

 追加建設予定地は普段は立ち入りが出来ない自然環境が豊かに残る地域だ。戦前日本軍が作ったトンネルを抜けて横浜市金沢区域に入ると、第二次大戦後は全く手付かずの自然が現れ、参加者一同驚きの声を上げていた。

 金沢区の六浦口近くでバスを降りた。横浜防衛施設局から配布された資料・基本配置計画案をもとに、全員に施設局から説明があった。
 質疑では、環境アセスメントの取組状況や旧日本軍の毒ガスの貯蔵と戦後の処理問題、自然環境の保全対策、絶滅危惧種のオオタカの保護やホタルの観察などが問われた。

 施設庁からは、アセスに関連して準備書面を現在作成中であり、今後準備書面を提出して横浜市のコメントを求める、毒ガスの廃棄については、所在地などはこれから調査する。イペリットガス等のこともあるので、慎重に進めたい。旧軍建物の来歴も調査する。等の回答があった。

 なお、池子地区の追加住宅建設については昨年9月28日に横浜市長が受け入れを表明して二年目になるが、逗子市は三者合意に反するとして反対の立場で国を相手の裁判を進めている。視察前に福島党首は、逗子市の長島市長へ激励の表敬訪問を行なった。  

(金子ときお・相模原市議)(写真はすべて 10.23 撮影)


小雨の中、防衛施設局職員から説明を受ける参加者


旧日本軍の弾薬貯蔵庫の入り口


'2006-10-23|HOME|